Premiere Proで動画を作成しても、エラーが起きて書き出しができなくなったら困りますよね。
Premiere Proの書き出しのエラーは、多くの場合がすぐに解決するものばかりです。
この記事では、Premiere Proで書き出しができないときのエラーの例と対処法について紹介します。
メディアキャッシュに空き容量がない
書き出しのエラーは、メディアキャッシュの容量に関するものが多いです。
メディアキャッシュファイルを削除すれば、書き出しができるようになる場合もあるので削除方法を確認しておきましょう。
メディアキャッシュファイルの削除方法
画面上部のメニューから、編集>環境設定の中のメディアキャッシュを選択します。
環境設定のウィンドウが開くので、「メディアキャッシュファイルを削除」の隣りの削除ボタンをクリックします。
これで、メディアキャッシュファイルの削除は完了です。
また、キャッシュとはそもそも何なのか気になる人も多いと思うので以下で概要を紹介します。
キャッシュとは
キャッシュとは、使用する動画のデータを記録装置に一時的に保存しておくことで、次回以降のデータの処理速度を早める仕組みのことです。
動画を再生するとキャッシュは自動的に保存されていきます。
しかし、キャッシュは自動で削除されることはなく、もうこれ以上再生することのない動画のデータも保存されたままどんどん山積みの状態になります。
キャッシュが溜まっていると、新しくデータを記録する場所がなくなりPremiere Proの処理が遅くなります。
キャッシュが溜まると、書き出しだけでなく他の処理も遅くなるのでキャッシュは定期的に削除することをおすすめします。
メディアオフラインの状態になっている
メディアオフラインは、USBや外付けハードディスクに保存されている動画素材を使用した時に起こることがあるエラーです。
動画素材を保存しているUSBや、外付けハードディスクを書き出しする前にパソコンから外してしまうと、このエラーが起きます。
もう一度、USBや外付けハードディスクをパソコンにつなぎ直してください。
それでもメディアオフラインのエラーが出る場合は、Premiere Proを再起動することで正常に書き出しできるかと思います。
どうしても書き出せない場合は、もう一度素材を配置し直してみましょう。
原因不明のエラー
原因不明のエラーの場合、出力形式に問題がある、使用している動画素材に問題がある、レンダラーに問題がある、などが挙げられます。
対処法をひとつずつ見てみましょう。
Media Encoderを使って書き出す
Media Encoderとは、Premiere ProやAfter EffectsなどのAdobe製品で作成したプロジェクトのエンコーディング(データを規則に基づいて符号化すること)の処理をすることのできるプログラムです。
Premiere Proを使って書き出しをしている場合は、一度Media Encoderを使ってみましょう。
画面上部のメニューから、ファイル>書き出しの中の「メディア」を選択します。
書き出し設定のウィンドウが開くので、キューをクリックしてください。
Media Encoderのウィンドウが開きます。
緑色の三角形のボタンをクリックすれば、書き出しが開始されます。
これで、エラーが出たら他の方法を試しましょう。
レンダラーを変更
使用しているレンダラーを変更することで解決するケースもあります。
レンダラーを変更できるのは、Premiere ProやAfter EffectsなどのAdobe製品の独自のシステムです。
GPU処理とソフトウェア処理の2種類を選ぶことができます。
画面上部のメニューから、ファイル>プロジェクト設定の中の「一般」を選択します。
レンダラーの部分をクリックして「ソフトウェア処理」に変更します。
これで設定が完了したので書き出しをしてみましょう。
もしこれでも書き出しができない場合は、次に紹介する方法を試してみてください。
使用している素材をひとつずつ確認する
使用している動画素材に問題が無いか確認します。
クリップを一つ削除して書き出しを開始して、エラーが出たらCtrl+Zで元に戻して違うクリップを消す…を繰り返します。
動画素材に問題があった場合、ほぼ確実にこの方法で解決することができますが、大きなプロジェクトだとかなり時間がかかるので、このやり方はなるべく最後の手段にすることをおすすめします。
Premiere Proを再起動
どうしても書き出しができない場合はPremiere Proを再起動しましょう。
一度プロジェクトを保存してから、Premiere Proを閉じてください。
保存したプロジェクトを開いて、もう一度書き出しをしてみてください。
もっと簡単に映像のクオリティを上げる方法
Premiere Proで、テロップ入れ、アニメーション作成、色調補正などいちから編集するのは大変ですよね。ある程度Premiere Proを使いこなせるようになった人でも、「やり方もテクニックも知ってるんだけどシンプルに手間がかかる…」と悩んだりしてるのではないのでしょうか。
そこでおすすめなのが、テンプレート機能を使用することです。
テンプレート機能とは、作成したアニメーションなどを保存して他の映像にも使用できるようにする便利な機能です。
プロが作成したテンプレートも販売されており、購入すれば実質プロと同じクオリティの映像を3分で作成できるようになります。
値段もそこまで高価ではなく、例えばMotionElementsの使い放題プランに入れば月額2,150円で3百万を超えるプロのストック素材を自由にダウンロードできます。
下記の記事でおすすめのテンプレートを紹介しておりますので興味のある方はぜひご覧ください。
Premiere Pro|テンプレートはどれがおすすめ?種類に分けて紹介!
まとめ:書き出しエラーをなくして動画編集を快適にしよう
書き出しエラーが起こると、せっかく動画を作っても人に見せることができないので、非常に不便です。
レンダリングのエラーは原因を一つずつ調べていけば高確率で解決することができます。
書き出しエラーをなくして動画編集を快適なものにしましょう。
以下が今回のまとめです。
- メディアキャッシュファイルを削除することで、書き出しだけでなく他の処理も速くなる
- メディアオフラインの場合は、USBや外付けハードディスクがちゃんとつながっているか確認する
- 原因不明のエラーは、レンダラーを使ったり使用している動画素材に問題がないか一つずつ確認してみる
- レンダラーはGPU処理とソフトウェア処理の2種類がある
また、この他にもPremiere Proに限らずAfter EffectsやIllustratorなどAdobeソフトの使い方について紹介しております。
動画編集やデザインに興味のある方はぜひご覧ください。