After Effectsが重いと感じた時の対処法10撰

重いと感じた時の対処法

After Effectsを使っているとプレビューが遅くなったり、動作が重いと感じるようなことはありませんか。
今回の記事では、After Effectsの動作が重い時に使える対処法を10個紹介します。
具体的には以下の通りです。すぐに実践できるので、ぜひチェックしてみてください。

  • キャッシュを削除する
  • 自動保存の設定を変更
  • メモリの割り当てを増やす
  • 不要なコンポジションやデータを削除
  • 重いコンポジションは一度書き出す
  • プロキシを作成する
  • GPUレンダリングを活用する
  • 他のアプリケーションを閉じる
  • パソコンの中をクリーンアップ
  • 高性能なCPUのパソコンを使用する

キャッシュを削除する

After Effectsの動きを軽くするのに有効な手段が、キャッシュを削除することです。

キャッシュを削除

画面上部のメニューから編集>キャッシュの消去>すべてのメモリ&ディスクキャッシュをクリックします。
これだけでも、After Effectsの動きが重い問題を解決できることがあります。

キャッシュとはいったい何なのか、なぜキャッシュを削除すると動きが軽くなるのかは、下記の記事で詳しく紹介しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。
After Effectsでプレビューが再生できないときの対処法3撰


自動保存の設定を変更

環境設定の自動保存に関する設定を変更することで、After Effectsの動きが軽くなることもあります。

自動保存をクリック

画面上部のメニューから編集>環境設定>自動保存をクリックします。


保存の間隔を調整

保存の間隔を調整します。
デフォルトだと20分に設定されていますが、なるべく間隔を広くするかチェックマークを外しましょう。
また、プロジェクトバージョンの最大数はなるべく小さい値にします。

自動保存は、After Effectsがフリーズしたりクラッシュした時に備えて、自動でデータを保存してくれる仕組みですが、その分自動でデータのファイルが作成され放っておけばパソコンの容量を圧迫することにもつながります。
また、After Effectsの安定性も昔と比較してかなり向上したので急にアプリが落ちるということも少なくなっています。
自動保存を使わず、こまめにCtrl+sで保存するのがよいでしょう。


メモリの割り当てを増やす

メモリの割り当てを増やせば、After Effectsの動きが軽くなります。

メモリとパフォーマンスを選択

画面上部のメニューから編集>環境設定>メモリとパフォーマンスを選択します。


他のアプリケーション用に確保するRAM

「他のアプリケーション用に確保するRAM」の値を小さくします。
これで、After Effectsに割り当てられるRAMが増えます。
After Effectsの動きが重い時におすすめです。


不要なコンポジションやデータを削除

不要なデータを削除

プロジェクトパネルやレイヤーパネルを確認して、不要なデータを削除しましょう。
プロジェクト内にデータが多いほど、After Effectsの動きも重くなるのでなるべく不要なデータは削除することをおすすめします。


重いコンポジションは一度書き出す

コンポジションを他のプロジェクトで使用

画像のように、コンポジションを他のプロジェクトで使用しているとかなり動きが重くなります。


フッテージにしてから使用

コンポジションを使用するときは、一度.mp4などに書き出しフッテージにしてから使用しましょう。


プロキシを作成する

もし、コンポジションを書き出してフッテージにしても重い場合は、プロキシを作成しましょう。

ムービーを選択

プロジェクトパネルから、重い動画を右クリックしてプロキシ作成>ムービーを選択します。


ファイルの保存先を指定

ファイルの保存先を指定します。
好きなところに保存してください。


レンダリングを実行

レンダーキューが開くので、レンダリングを実行してください。


プロキシが作成された

動画の横に四角いボタンがつきます。
これで、プロキシが作成されました。

プロキシとは?
プロキシとは、元の動画をより軽くしたファイルのことです。
元の動画よりも解像度などは低くなりますが、その分動きは軽くなります。
プロジェクトを書き出しする時には、元の動画に自動で変換されます。
4K映像など、重い動画を使う際にはとても便利です。


GPUレンダリングを活用する

もしレンダリングで動きが重い場合はGPUレンダリングを試してみましょう。
GPUレンダリングは、精度やノイズなどの質は低いですが素早くレンダリングを行うことが可能です。

GPU情報から設定

環境設定のプレビューのGPU情報から設定することができます。


他のアプリケーションを閉じる

他のアプリケーションや、編集していないデータを開いた状態だとAfter Effectsの動きが重くなります。
使わないものは一度全て閉じて、After Effectsのみ使用している状態にしましょう。


パソコンの中をクリーンアップ

パソコンからいらないデータやアプリケーションを削除することで、After Effectsが重い状態を解決できます。
パソコンの中は、定期的に整理しておきましょう。


高性能なCPUのパソコンを使用する

元も子もない話ですが、高性能なCPUを積んであるパソコンを使用すると動きは格段に速くなります。
金銭的に余裕のある方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。


もっと簡単に映像のクオリティを上げる方法

AfterEffectsで、テロップ入れ、アニメーション作成、色調補正などいちから編集するのは大変ですよね。
ある程度AfterEffectsを使いこなせるようになった人でも、「やり方もテクニックも知ってるんだけどシンプルに手間がかかる…」と悩んだりしてるのではないのでしょうか。
そこでおすすめなのが、テンプレート機能を使用することです。


テンプレート機能とは、作成したアニメーションなどを保存して他の映像にも使用できるようにする便利な機能です。

プロが作成したテンプレートも販売されており、購入すれば実質プロと同じクオリティの映像を3分で作成できるようになります。
値段もそこまで高価ではなく、例えばMotionElementsの使い放題プランに入れば月額2,150円で3百万を超えるプロのストック素材を自由にダウンロードできます。

下記の記事でおすすめのテンプレートを紹介しておりますので興味のある方はぜひご覧ください。

After Effects(アフターエフェクト)おすすめのテンプレートを種類に分けて紹介!

まとめ:After Effectsを快適に使おう

After Effectsを快適に使うためにも、定期的にキャッシュを削除したり環境設定を見直すことをおすすめします。
ぜひ今回の記事を参考にして、After Effectsの設定を色々いじってみてください。

また、当サイトではIllustratorやPremiere ProなどAdobeソフト関連の使い方やテクニックをチュートリアル的な形式で解説しております。
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