After Effectsで炎の作り方!リアル・アニメっぽい表現など

映画やドラマなどで、炎をCGで作っていることがありますよね。
After Effectsでも、エフェクトを利用して炎を作成することができます。
今回の記事では、After Effectsを使って炎を作成する方法について紹介します。
リアルとアニメ風の2種類の作り方を解説するので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

炎の作り方は2つある

After Effectsでは、パーティクルを使うことで、リアルな炎とアニメ風の炎を作成できます。

リアルな炎

こちらがリアルな炎です。
火の粉などもリアルに再現できます。

アニメっぽい炎

アニメ風の炎です。
文字と組み合わせたり、色々な表現が可能です。


リアルな炎の作り方

まずは、リアルな炎の作り方を説明します。
意外と簡単に作成できるので、ぜひご覧ください。

平面レイヤーを作成

平面レイヤーを作成

まずは、平面レイヤーを1枚作成します。
平面レイヤーの色は何でもいいです。

CC Particle Worldを適用

次に平面レイヤーにCC Particle Worldを適用します。
これが炎の元になります。

ドラッグ&ドロップ

エフェクト&プリセットの検索窓に「CC Particle World」と入力すると、検索結果に出てくるので、平面レイヤーにドラッグ&ドロップします。


CC Particle Worldが適用

CC Particle Worldが適用されます。
エフェクトコントロールパネルで、各項目の値を編集していきます。
編集する値は以下の通りです。他のデフォルトの設定で構いません。

Birth Rate

  • 50に変更

Producer

  • Position Y・・・0.15に変更

Physics

  • Animation・・・Fireに変更

Particle

  • Particle Type・・・Faded Sphereに変更
  • Death Size・・・0.1に変更
  • Size Variation・・・100%に変更
  • Max Opacity・・・50%に変更
  • Birth Color・・・明るめのオレンジ色に変更
  • Death Color・・・暗めの赤色に変更

設定すると動画のようになります。
ここからよりリアルにするためにぼかしを加えていきます。

CC Vector Blurを適用

先ほど作成したパーティクルを少しぼかすためにCC Vector Blurを適用します。

ドラッグ&ドロップ

エフェクト&プリセットの検索窓に「CC Vector Blur」と入力して、CC Vector Blurを平面レイヤーにドラッグ&ドロップします。


エフェクトコントロールパネルから編集

エフェクトコントロールパネルから編集していきます。
Amountの数値を、10に変更します。


このようになります。
最後に光っている感じのエフェクトを加えていきます。

露光量とグローを適用

ドラッグ&ドロップ

エフェクト&プリセットの検索窓に「露光量」と入力して、露光量を平面レイヤーにドラッグ&ドロップします。


エフェクトコントロールパネルから編集

エフェクトコントロールパネルから編集していきます。
露出の数値を、1.5に変更します。


ドラッグ&ドロップ

次に、エフェクト&プリセットの検索窓に「グロー」と入力して、グローを平面レイヤーにドラッグ&ドロップします。


エフェクトコントロールパネルから編集

エフェクトコントロールパネルから編集していきます。
グローしきい値の数値を90、グロー半径を30に変更します。


これで完成です。
細かい数値を微調整して、お好みの炎を作成してみてください。


アニメ風な炎の作り方

ここでは、アニメ風な炎の作り方を紹介します。

CC Particle Worldを適用

CC Particle Worldを適用

まずは、平面レイヤーを作成して、リアルな炎の時と同じようにCC Particle Worldを適用します。
各項目は下記のように設定してください。他の項目はデフォルトで大丈夫です。
Birth Rate

  • 50に変更

Longevity

  • 0.5に変更

Producer

  • Position Y・・・0.25に変更

Physics

  • Animation・・・Fireに変更

Particle

  • Particle Type・・・Motion Polygonに変更
  • Death Size・・・0.5に変更
  • Size Variation・・・100%に変更
  • Max Opacity・・・100%に変更
  • Birth Color・・・明るめの黄色に変更
  • Death Color・・・明るめの赤色に変更

ブラー(ガウス)を適用

ブラーを40に設定

次にブラー(ガウス)を適用して、ブラーを40に設定してください。

一度書き出す

一度動画を書き出し

ここで一度動画を書き出します。
そして、新規でコンポジションを作成してその中に書き出した動画をいれてください。

アンシャープマスクとシャープを適用

アンシャープマスクとシャープを適用

アンシャープマスクとシャープを適用します。
それぞれ下記のように設定します。

アンシャープマスク

  • 量・・・500
  • 半径・・・500
  • しきい値・・・255

シャープ

  • シャープ量・・・50

時間伸縮を使用

最後に時間伸縮を使用します。

時間伸縮

レイヤーを右クリックして時間>時間伸縮をクリックします。


伸縮比率を150に設定

伸縮比率を150に設定します。


これで完成です。


おまけ:波形ワープを使ったアニメっぽい炎の作り方

波形ワープを使うと動画のようにアニメっぽい炎を簡単に作成できます。
こちらの作成方法は、下記の記事で詳しく紹介しておりますので興味のある方はぜひご覧ください。

After Effectsの波形ワープとは?モーショングラフィックスで使えるテクニック

もっと簡単に映像のクオリティを上げる方法

AfterEffectsで、テロップ入れ、アニメーション作成、色調補正などいちから編集するのは大変ですよね。
ある程度AfterEffectsを使いこなせるようになった人でも、「やり方もテクニックも知ってるんだけどシンプルに手間がかかる…」と悩んだりしてるのではないのでしょうか。
そこでおすすめなのが、テンプレート機能を使用することです。


テンプレート機能とは、作成したアニメーションなどを保存して他の映像にも使用できるようにする便利な機能です。

プロが作成したテンプレートも販売されており、購入すれば実質プロと同じクオリティの映像を3分で作成できるようになります。
値段もそこまで高価ではなく、例えばMotionElementsの使い放題プランに入れば月額2,150円で3百万を超えるプロのストック素材を自由にダウンロードできます。

下記の記事でおすすめのテンプレートを紹介しておりますので興味のある方はぜひご覧ください。

After Effects(アフターエフェクト)おすすめのテンプレートを種類に分けて紹介!

まとめ:設定を変えれば色々な表現が可能

今回紹介した設定を少しいじれば、自分だけのオリジナルの表現が可能です。
ぜひ色々いじってみて、制作に役立ててください。

また、当サイトではAfter Effectsに限らずPhotoshopやPremiere Proなど、Adobeソフト関連の使い方の記事を多く投稿しております。
動画編集や映像の知識、エフェクトを作成する方法に興味のある方は、ぜひ他の記事もご覧ください。