After Effectsで制作した動画を書き出すときに、レンダリングが遅いと感じたことはありませんか。
レンダリングの速さは、設定を変えたりすることである程度上げることが可能です。
この記事では、After Effectsのレンダリングを高速化する方法を紹介します。
メモリの割り当てを増やす
環境設定を開いて設定を変更すれば、PCに搭載されたメモリをどの程度Adobeの他のアプリケーションに割り当てるのか設定することができます。
それによって、After Effectsに割り当てるメモリの容量が増えるため、After Effectsの処理の高速化につながります。
早速、メモリの割り当てを変更する作業の方法を紹介します。
画面上部のメニューから、編集>環境設定を選択し、「メモリ」をクリックしてください。
「他のアプリケーション用に確保するRAM」という項目の値を小さくして、「OK」をクリックします。
これで、After Effectsのメモリの割り当てを増やすことができました。
これだけでも、ある程度レンダリングを高速化させることができます。
また、After Effectsの動作も軽くなるでしょう。
ディスクキャッシュを空にする
After Effectsのキャッシュを放置し続けると、容量圧迫されてパソコンの処理が遅くなる原因につながります。
ディスクキャッシュを空にする方法は以下の通りです。
画面上部のメニューから、編集>環境設定>を選択し、メディア&ディスクキャッシュをクリックします。
「ディスクキャッシュを空にする」という項目を選択して、「OK」をクリックすればディスクキャッシュを空にできます。
キャッシュは、何度も再生する動画のデータをPCの記録装置に一時的に記録しておき、次回再生する際にその記録装置からデータを取り出すことで、処理を高速にしてくれます。
しかし、キャッシュにはもう再生することのない動画のデータも記録されたままになります。
このキャッシュが溜まっていると、新しくデータを記録する場所がなくなり結果的に動画のプレビューが遅くなる原因になるので、キャッシュは定期的に削除することをおすすめします。
レンダリングをこまめに行う
動画の時間が長くなる場合は、カットごとに分けてレンダリングしたり、編集するごとにレンダリングすることをおすすめします。
また、こまめにプレビューすることでキャッシュに保存されていくのでレンダリングが高速になるでしょう。
プロジェクトを簡略化する
プロジェクトの簡略化をしたり分割することで、レンダリングを高速にさせることができます。
ここでは、プロジェクトを簡略化する例を紹介します。
素材とマスクの整理
現在編集中のプロジェクトに、使用していない素材がありましたらプロジェクトから削除しましょう。
当たり前ですが、プロジェクトの中にいらない素材があればその分レンダリングの時間も長くなります。
レンダリングする時は、今一度いらない素材が入っていないか確認しましょう。
また、マスクを切りすぎるのもレンダリング時間を長くしてしまいます。
もし同じ形のマスクを使う場合は、あらかじめマスクを切っておいた素材を使用する、もしくはプリコンポーズでまとめてからマスクを切るようにすることで、マスクの数を減らせます。
この他にも、アニメーションやカラーエフェクト、パーティクルなどはレンダリングに多くの時間がかかりますので、数を減らすかプリコンポーズでまとめるなど工夫が必要です。
プロジェクトを分割
動画時間が長く、複雑なプロジェクトは小さなプロジェクトに分割して、最後にレンダリングする時に再結合することで、レンダリングの遅さを解決することにつながります。
また、動画編集でよく使われるエフェクトは多く使用していると、その分レンダリングの際に時間がかかります。
同じエフェクトを複数のレイヤーにかけている場合は、プリコンポーズしてからまとめて適用することでレンダリングの負担を減らせます。
外付けHDDを使用する
内蔵されているHDDを利用していると、仮想メモリへのアクセスに時間が取られてしまい、レンダリングの時間が長くなります。
なので、素材を外付けHDDに映してから、レンダリングすることをおすすめします。
もっと簡単に映像のクオリティを上げる方法
AfterEffectsで、テロップ入れ、アニメーション作成、色調補正などいちから編集するのは大変ですよね。ある程度AfterEffectsを使いこなせるようになった人でも、「やり方もテクニックも知ってるんだけどシンプルに手間がかかる…」と悩んだりしてるのではないのでしょうか。
そこでおすすめなのが、テンプレート機能を使用することです。
テンプレート機能とは、作成したアニメーションなどを保存して他の映像にも使用できるようにする便利な機能です。
プロが作成したテンプレートも販売されており、購入すれば実質プロと同じクオリティの映像を3分で作成できるようになります。
値段もそこまで高価ではなく、例えばMotionElementsの使い放題プランに入れば月額2,150円で3百万を超えるプロのストック素材を自由にダウンロードできます。
下記の記事でおすすめのテンプレートを紹介しておりますので興味のある方はぜひご覧ください。
After Effects(アフターエフェクト)おすすめのテンプレートを種類に分けて紹介!
まとめ:レンダリングを速くする方法は結構ある
せっかく動画を完成させたのに、レンダリングが遅かったり失敗するとかなりのストレスになりますよね。
以下が今回のまとめになります。
- メモリの割り当てやディスクキャッシュなどの環境設定を変えることでレンダリングを速くできる
- レンダリングをこまめに行う、プロジェクトを簡略化させるなどの工夫も必要
- 外付けHDDなどの道具を使うこともレンダリングの負担を減らせることができる
また、この他にも当サイトではPremiere ProやPhotoshopなどAdobeソフト関連の情報を投稿しております。
初心者の人に役立つ知識を紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。