Premiere Pro(プレミアプロ)|音声をノイズ除去する方法を3つ紹介します。

撮影した動画の音声に、ノイズが入ってしまうことはありませんか。
Premiere Proは、動画編集ソフトであると同時にノイズの除去をする音声加工ソフト的な機能も持ち合わせています。
ここでは、Premiere Proを使用した音声のノイズ除去の方法を3つ解説します。
ノイズの種類によって、方法を使い分ければ高確率で綺麗にノイズを除去できるので、いろいろなノイズ除去についての情報を知っておくとよいでしょう。

音割れを減らせるオーディオゲイン

録音した音声の中の、特に音の大きい部分が「ブツッ ブツッ」といった状態に音割れしたことはありませんか。
そういったノイズをカットするには、Premiere Proのオーディオゲインを使用するのが便利です。
以下がオーディオゲインの使用方法の手順です。

オーディオクリップを右クリック

オーディオクリップを右クリック

Premiere Proを開いて、タイムラインパネルの編集したいオーディオクリップを右クリックしてください。
するとオーディオゲインという項目があるので、そちらをクリックします。

最大ピークをノーマライズを調整する

最大ピーク

上記の画像のようにオーディオゲインのパネルが表示されます。
「最大ピークをノーマライズ」のレベルを調整してください。
簡単に操作できる反面、動画の音声を再生しながら調整できないというデメリットがあります。
初めは-3辺りに設定し、音声を確認しながら徐々に下げていくのが良いでしょう。
また、「最大ピークをノーマライズ」を調整すると音割れが削減できる代わりに他のノイズが目立つ状態になることもあります。
その場合は、以下で解説する別のPremiere Proのノイズ除去の方法を試すことで解決できます。


「サー」といったノイズを消せるクロマノイズ除去

YouTubeなどで、動画を再生したときによく聞こえる「サー」というノイズのことをホワイトノイズといいます。
Premiere Proのクロマノイズ除去は、このホワイトノイズを除去する際にとても便利です。
早速Premiere Proでクロマノイズ除去を使用する手順を紹介します。

クロマノイズ除去を適用させる

クロマノイズ除去

エフェクト>オーディオエフェクトを開いてクロマノイズ除去を選択します。
※エフェクトが見つからない場合は画面上部のメニューのウィンドウからエフェクトを探してください。
画像のようにクロマノイズ除去が表示されたら、ノイズを除去したいクリップの中にドラッグ&ドロップします。

クロマノイズ除去の編集

クロマノイズ除去の編集

エフェクトコントロールパネルからクロマノイズ除去を開き「編集」を選択してください。

「量」の部分を調整

上記の画像のように、クロマノイズ除去のパネルが表示されます。
周波数を波形を見ながら調整できます。
「量」の部分のスライダーを調整してノイズ除去の処理をしていきます。
「量」のレベルを上げすぎると、元の声やBGMなどの必要な音声にも影響を与えてしまう可能性がありますので、音声を聞きながら調整するようにしましょう。

ゲインの調整

ゲインの調整

クロマノイズ除去パネルの右側の中に「ゲイン」という項目があります。
ゲインは音圧のレベルを調整することができるので、「量の値を上げたら必要な音声まで聞こえなくなった」といった時にはゲインのレベルを上げてみると良いでしょう。


いろいろな調整をしやすいエッセンシャルサウンド

エッセンシャルサウンドは、Premiere Proのオーディオエフェクトを直感的に使いやすいように変更した機能です。
数あるノイズリダクション機能の中でも、特に簡単に扱うことのできる機能です。
また、ノイズをカットするだけでなく音声の響き具合や明瞭度といったミキシング作業にも使えます。
エッセンシャルサウンドでは、「会話」、「ミュージック」、「効果音」、「環境音」からオーディオタイプを選択しノイズリダクションが可能です。

ノイズを除去したい場合は「会話」を選択

「会話」を選択

動画から音声のノイズを除去したい場合は「会話」を選択してください。
画面上部のメニューよりウィンドウ>エッセンシャルサウンドを選択し、「会話」をクリックします。

「修復」の項目をクリック

「修復」の項目をクリックすると動画からノイズリダクションするための様々な項目が出てきます。
左側のチェックボックスにチェックを入れることで、編集が可能になります。
クロマノイズ除去の時と同様、動画の音声を聞きながら調整してみましょう。

どの項目がどのエフェクトと関連しているのか

前述した通り、エッセンシャルサウンドはオーディオエフェクトを直感的に使いやすくした機能であり、各項目の値を調整すると自動でエフェクトが追加されます。
以下はどの項目を設定すると、どのエフェクトが追加されるのかまとめたものです。

  • ノイズを軽減・・・クロマノイズ除去が追加されます。音声を再生した時に流れる「サー」というノイズを除去できます。
  • 雑音を削減・・・FFTフィルターが追加されます。背景の余計な音を削減しクリアな音声を作ることができます。
  • ハムノイズ音を除去・・・DeHummerが追加されます。ラジオやPCのスピーカーから出てくる「ブーン」というハムノイズを処理します。
  • 歯擦音を除去・・・DeEsserが追加されます。「さしすせそ」を発音するときに生じる「シッ」という歯擦音(しさつおん)をノイズリダクションできます。
  • リバーブを低減・・・リバーブを除去が追加されます。残響を低減させることができます。

上記の通り除去できるノイズも大きく異なるので、臨機応変に使用していきましょう。


もっと簡単に映像のクオリティを上げる方法

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Premiere Pro|テンプレートはどれがおすすめ?種類に分けて紹介!

Premiere Proを使えば様々な種類のノイズを除去することができる

ノイズ除去をする際は、それぞれに適した方法を使用していきましょう。
以下が今回のまとめです。

  • 動画の音割れを減らしたい時にはオーディオゲインを設定する
  • ホワイトノイズを消す時はクロマノイズ除去が適している
  • いろいろ調整してノイズリダクションしたい時はエッセンシャルサウンドを設定する

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