After Effectsのエクスプレッションの一つであるindexは複数のオブジェクトに同じ動きをさせたいときなどに便利です。
この記事では、After Effectsのエクスプレッションの一つであるindexについて紹介します。
indexで何ができる?
indexは、記述することで複数のオブジェクトに同じ動きをさせることができます。
ピックウィップと似た効果といえば分かりやすいかもしれません。
ただ同じ動きをさせるだけでなく、少しだけ開始する時間をずらしたり位置を調整したりすることも可能です。
indexを使用する際に覚えておいて欲しいのが、以下の記述方法です。
thisComp.layer(index+○○).transform.position
thisCompとはこのコンポジション、つまりindexを追加したオブジェクトのことを指します。
layer(index+○○)は、どのレイヤーの動きを真似させたいのか指定するための記述です。
例えば、レイヤー1にレイヤー2の動きをコピーさせたいときはlayer(index+1)と記述しましょう。
同様に、レイヤー1にレイヤー3の動きをコピーさせたいときはlayer(index+2)、レイヤー2にレイヤー5の動きをコピーさせたいときはlayer(index+3)という要領でレイヤーの数を足し算していきます。
最後のtransform.positionは位置を変更しますという宣言です。
文字だけだと伝わりづらいので、次のステップで実際に試してみましょう。
indexの使い方
ここでは、indexの使い方について紹介します。
位置だけずらしたり、時間をずらして移動させる方法も紹介しますのでぜひ確認してみてください。
オブジェクトの追加
まずは、オブジェクトを作成します。
楕円形ツール、もしくは長方形ツールなどを使用してオブジェクトを作成してください。
作成するオブジェクトは何でもいいです。
キーフレームの追加
次に、作成したオブジェクトを移動させるためのキーフレームを追加します。
レイヤーパネルから先ほど作成したオブジェクトのトランスフォーム>位置の隣りの時計マークをクリックします。
タイムラインのインジケーターを好きな場所に移動させて、「◆」をクリックします。
さらに、位置の数字を適当に変更してください。
これで、キーフレームの打ち込みは完了です。
新規でオブジェクトを追加
次に動きを真似させるオブジェクトを追加します。
楕円形ツール、もしくは長方形ツールなどを使用してオブジェクトを作成してください。
作成するオブジェクトは何でもいいです。
indexを追加
ここでindexを追加します。
先ほど作成したオブジェクトのトランスフォーム>位置を選択状態にしたまま、画面上部のメニューからアニメーション>エクスプレッションの追加をクリックします。
エクスプレッションが追加されました。
エクスプレッションの内容を「transform.position」から「thisComp.layer(index + 1).transform.position」に書き換えましょう。
これで、動きを真似させることができました。
しかし、動きが重なっているので分かりづらいです。
次のステップで位置をずらして動きを真似させる方法を紹介します。
位置をずらす
オブジェクトの位置をずらす方法は簡単です。
エクスプレッションの内容を
thisComp.layer(index + 1).transform.position+[0,150]
と書き換えれば完了です。
エクスプレッションの末尾に+[0,150]と加えただけになります。
[]の中の数字を変更すれば、更に位置を細かく調整できます。
時間をずらす
また、動き出す時間をずらす方法もあります。
エクスプレッションの内容を
thisComp.layer(index + 1).transform.position.valueAtTime(time-1)
と書き換えれば完了です。
元のオブジェクトが動き出した1秒後に動きだよう設定しています。
2秒後に動き出させたい場合は、valueAtTime(time-2)といった風に設定しましょう。
また、位置をずらしつつ、時間もずらしたい場合は下記のように設定しましょう。
thisComp.layer(index + 1).transform.position.valueAtTime(time-1)+[0,150]
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After Effects(アフターエフェクト)おすすめのテンプレートを種類に分けて紹介!
まとめ:indexを使いこなそう
indexは他のエクスプレッションと一緒に使うことが多いです。
indexを使いこなせば、作業効率が格段にアップするのでぜひ色々な場面で使ってみてください。
また、この他にもAfter Effectsの使い方について紹介しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。