Photoshopでデータを保存しようとした時、稀にエラーが発生します。
今回の記事では、Adobe Photoshopでデータを保存できない問題が発生したとき用に対処法を紹介します。
保存出来ない時に発生するエラーを、未然に防ぐ方法についても紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。
ケース①プログラムエラー
Photoshopで作成したデータを保存しようとしたら、「要求された操作を完了できません。プログラムエラーです。」と表示されるエラーです。
解決の手順は簡単で、Photoshopを一度終了して、環境設定ファイルを削除もしくは名前を変更すれば解決できます。
環境設定ファイルは、WindowsとMacそれぞれ下記の場所にあります。
Windows
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Adobe Photoshop CC\Adobe Photoshop CC Settings
Mac
Macintosh HD/ユーザ/<ユーザー名>/ライブラリ/Preferences/Adobe Photoshop CC Settings
注意すべき点としては、環境設定ファイルを削除するとPhotoshopの環境が初期の設定になるので、カスタマイズしている人は注意してください。
Photoshopを再度起動して、保存を試してみてください。
ケース②JPEGで保存できない
ここでは、画像をJPEG形式で保存できない場合の対処法を解説します。
JPEG形式で保存できない原因としては以下のものが挙げられます。
- 16または32bit/チャンネルに設定されている。
- JPEG形式で保存できないカラーモードを使用している。
- 画像の幅もしくは高さが30,000ピクセル以上である。
- ファイルサイズが2GBを超えている。
16または32bit/チャンネルに設定されている場合
ピクセル深度のビット数が、16または32bit/チャンネルに設定されている場合JPEG形式で保存できないことがあります。
保存できなかった場合は、8bit/チャンネルに変更しましょう。
画面上部のメニューから、イメージ>モードを選択して8bit/チャンネルにチェックを入れましょう。
これで、設定は完了です。
JPEG形式で保存できないカラーモードを使用している場合
JPEG形式では、モノクロ2階調、ダブルトーン、インデックスカラー、Labカラー、マルチチャンネルなどのカラーモードだと保存することができません。
上記のカラーモードの状態で、「別名を保存」をクリックしてもJPEG形式を選択できません。
JPEG形式で保存する際は、RGBカラー、CMYKカラー、グレースケールのいずれかのモードに変換しましょう。
画面上部のメニューから、イメージ>モードを選択してカラーモードを変更できます。
画像の幅もしくは高さが30,000ピクセル以上の場合
画像の幅もしくは高さが30,000ピクセル以上だと、Photoshopで保存することはできません。
カンバスサイズを小さくするか、画像そのものを縮小させるなどして対応しましょう。
ファイルサイズが2GBを超えている
ファイルサイズが2GBを超えている場合も、保存することはできません。
いらないレイヤーを削除するなどしてファイルサイズが小さくなるよう工夫する必要があります。
ケース③PSDで保存できない
PSD形式で保存できない原因として、ファイルサイズが2GBを超えていることが考えられます。
この場合、ファイル形式をTIFFもしくはビッグドキュメント形式に変更することで保存できます。
もし、どうしてもPSD形式で保存したい場合は前のステップと同じように、いらないレイヤーを削除するなどの工夫をしましょう。
保存できないエラーを未然に防ぐ対処法
最後に保存できないエラーを未然に防ぐ対処法を紹介します。
保存できないエラーは、前のステップで紹介したもの以外にも中にはPhotoshopの動作が遅いことが原因になることもあります。
このステップで紹介する内容を実践することで確実にエラーを防げるわけではありませんが、余計なミスを減らしてPhotoshopの動作を軽くすることもできるので、ぜひチェックしてみてください。
メモリの使用上限を上げる
まずは、メモリの使用上限を上げる方法を紹介します。
画面上部のメニューから、編集>環境設定>パフォーマンスをクリックします。
するとメモリの使用状況を確認できます。
メモリの使用量を80%前後に調整しましょう。
調整したらOKボタンをクリックして作業は完了です。
複数のアプリケーションを使用している場合は、他のアプリケーションの動きが鈍くなるのでPhotoshop以外は閉じておくことをおすすめします。
ヒストリー&キャッシュの数値を調整
次は、ヒストリー&キャッシュの数値を調整方法を紹介します。
ヒストリー&キャッシュの数値を調整することで、Photoshopの動作を軽くすることができます。
先ほどと同様に、画面上部のメニューから、編集>環境設定>パフォーマンスをクリックします。
ヒストリーの数値はなるべく小さく、キャッシュの数値を大きめに設定しましょう。
メモリをクリア
メモリをクリアは、Photoshopの中のメモリを削除して動作を軽くする機能です。
メモリの容量が多すぎると、パソコンが重くなりエラーの原因になるので注意が必要です。
画面上部のメニューから、編集>メモリをクリア>全てを選択します。
これで、メモリを削除できます。
Photoshopをアップデートする
Photoshopのバージョンが古いのが原因でエラーが発生することも考えられます。
Photoshopはなるべく最新の状態にアップデートしておきましょう。
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まとめ:Photoshopを快適に使用しよう
エラーが発生した場合は、何が原因か調べて一つ一つしらみつぶしに調べることが一番の近道です。
また、エラーを起こさないように事前に用意しておくことも重要です。
こちらのページでは、Photoshopの画像の保存方法やファイル形式の特徴についてまとめておりますので、併せてチェックしてみてください。
Photoshopで画像を保存する方法・ファイル形式まとめ
また、当Webサイトでは2020年からIllustratorやAfter EffectsなどAdobeソフト関連の利用の仕方について投稿しております。
Adobeソフトの情報に興味のある方は、是非ご覧ください。