アンカリング効果とは?具体例やマーケティングでの使い方を紹介!

飲食店や小売店など、様々な現場で使用されている心理効果の中にアンカリング効果があります。
今回の記事では、アンカリング効果の概要や使い方について紹介します。
具体例も交えて解説しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。

アンカリング効果とは

アンカリング効果とは

アンカリング効果とは、簡単に言うと「最初に見た情報が、その後の選択に影響を与える」ことです。
ここでは、アンカリング効果の意味を詳しく紹介します。

アンカリング効果の意味

アンカリング効果とは、最初に見たり聞いたりした情報(数値や文字、特徴など)が印象に残り、後の購入や選択といった意思決定に影響を与える心理効果のことです。
例えば、10万円の服を見た後に1万円の服を見るとついつい安いと思って買ってしまうことはありませんか。
それがアンカリング効果です。

船の錨(アンカー)が語源といわれており、アンカーによって移動範囲が制限された船の様子から命名されました。

アンカリング効果と似た心理効果

アンカリング効果とよく似た心理効果に「プライミング効果」というものがあります。
プライミング効果とは、事前に認知した言葉や図などに後の行動が影響される心理効果です。
下記の記事で詳しく紹介しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。

プライミング効果の意味は?デザインや日常での活用法を解説!

次のステップでは、マーケティングで実践する際の具体例について紹介します。


マーケティングでの具体例

具体例

ここでは、アンカリング効果をマーケティングで実践する際の具体例について紹介します。
簡単に実践できるので、ぜひご覧ください。

はじめに高価な商品を提示する

簡単に実践できるのが、高価な商品がはじめに目に入るようにすることです。

例えば腕時計の実店舗の場合、お店の前のショーケースや入り口付近に100万円の腕時計を展示して、お店の中や奥に10万円ほどの腕時計を配置しておけばアンカリング効果が発生しやすくなります。

また、飲食店のメニューなども高価な料理を目立つ場所に載せておけば、アンカリング効果によって他の料理が安く見えます。

お店の内装で高級感を演出する

実店舗を営業する際は、お店の内装で高級感を漂わせることによりアンカリング効果を発生させやすくできます。

例えば、大衆食堂のような内装の飲食店に1万円のコース料理があると「高すぎる」と感じますが、高級料理店のように内装を整えると1万円のコース料理でも「高いけどこんなものかな」となるのではないでしょうか。

お店のコンセプトにもよりますが、「安売りをしたくない!」と考えている場合は内装を工夫するのもおすすめです。

値下げ表示によるアンカリング

よく、家電製品や洋服のチラシで「20,000円のところを今なら12,000円!!」、「期間限定で全品50%OFF!!」といったコピーを見たことはありませんか。

元の価格から値下げされているので、見た人が「今ならお買い得だな」と感じ、アンカリング効果が発生します。

しかし、消費者が商品の市場価格に対して詳しかったり十分な情報を持っていると、アンカリング効果が発生しない場合もあります。


アンカリング効果の注意点

最後に、アンカリング効果の注意点について紹介します。
アンカリング効果は、効果が高い分使い方を間違えると逆効果にもなるのでぜひチェックしてください。

見せる順番に注意する

はじめに安い商品や価格を提示してしまうと、他の商品を見た後に「高い!」と感じられる可能性があります。
また、安い商品ばかりアピールするとその他の商品が売れなくなる可能性もあるので、商品の見せ方は十分注意しましょう。

ターゲットにとって魅力的であるか

アンカリング効果を使う際に考えるべきなのが、「そのアンカーはターゲットにとって魅力的なのか?」ということです。

例えば、ダンスレッスンの広告で「今なら有名な○○さんが講師としてレッスンしてくれます!」というキャッチコピーがあったとします。
元からダンスに詳しい人なら、「ぜひ申し込みたい!」となるかもしれませんが、初心者の方は「誰それ?」となりあまり良い効果を得られない可能性があります。
もしかしたら、「初回レッスン無料」といった広告の方が初心者の方には受けるかもしれません。

このように、ターゲットの特徴を理解してアンカリング効果を使う必要があります。

二重価格表示する際は景品表示法に注意

「20,000円のところを今なら12,000円!!」といった二重価格表示のキャッチコピーを作る際に、注意すべきなのが景品表示法です。
値引前の価格に、根拠のないものを提示すると不当表示とみなされ、罰則の対象となる可能性があります。

例えば、本当は20,000円のスニーカーを通常価格が25,000円であると偽って宣伝する場合などです。

どのような場合に、罰則や違反の対象になるかは消費者庁のガイドラインを参考にしましょう。

参考 二重価格表示消費者庁

まとめ:正しい使い方をしてマーケティングに活かそう

アンカリング効果に限らず、全ての心理効果は悪用せずにマーケティングに活かすことが重要です。
ぜひ今回紹介した内容を参考にして、制作に役立ててください。

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この他にも、デザインや映像制作に関する知識や情報が知りたい方はぜひチェックしてみてください。