linearはオブジェクトを移動させたり、変形させる際に用いられます。
今回はAfter Effectsのエクスプレッションであるlinear(リニア)について紹介します。
linearで何ができる?
まずは、linearでできることや簡単な記述方法について紹介します。
linearとは
linearは、時間を指定することで位置やスケールなどの数値をAからBに変更することができます。
例えば、
- 2秒後にオブジェクトの不透明度を0にする
- タイムラインの2~3秒の間でオブジェクトを等間隔に移動させる
といったことができます。
linearの記述例
今回はタイムラインの時間を使う場合のlinearの記述の例について紹介します。
linear(time, value1, value2)
これは、ある一定の時間になるとオブジェクトの指定した要素がvalue1からvalue2に変化するという記述方法です。
例えば、不透明度の部分に
linear(2<time, 100, 20)
と入力した場合、時間が2秒より大きくなったら不透明度が100%から20%に変化することになります。
この記述方法では、不透明度は段々と変わらずにいきなり100%から20%に変化します。
不透明度を100%から20%へ段々変化させたい人は下記の記述方法を試してみましょう。
linear(time, tMin, tMax, value1, value2)
これは、時間がtMinからtMaxの間にオブジェクトの指定した要素がvalue1からvalue2に変化するという記述方法です。
例えば、不透明度の部分に
linear(time, 2, 3, 100, 20)
と入力した場合、時間が2秒から3秒の間に不透明度が100%から20%に変化することになります。
次のステップで使い方を見てみましょう。
linearの使い方
今回は、linearの使い方の例として不透明度の変換とオブジェクトの移動を紹介します。
不透明度の変換
まずは、不透明度の変換方法を紹介します。
レイヤーに好きなオブジェクトを作成します。
作成したレイヤーのトランスフォーム>不透明度をクリックして選択状態にします。
画面上部のメニューからアニメーション>エクスプレッションを追加を選択します。
エクスプレッションが追加され、「transform.opacity」と表示されますが、こちらを削除して「linear(2<time, 100, 20)」と入力します。
上記動画のようになります。
段々と変化させたい場合は、「linear(time, 2, 3, 100, 20)」と入力してみましょう。
下記動画のように変化します。
オブジェクトの移動
次にオブジェクトを移動させる方法について紹介します。
レイヤーに好きなオブジェクトを作成します。
作成したレイヤーのトランスフォーム>位置をクリックして選択状態にします。
画面上部のメニューからアニメーション>エクスプレッションを追加を選択します。
エクスプレッションが追加され、「transform.opacity」と表示されますが、こちらを削除して「linear(time, 2, 3, [297, 907], [1500, 150])」と入力します。
上記動画のようになります。
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After Effects(アフターエフェクト)おすすめのテンプレートを種類に分けて紹介!
まとめ:linearを使いこなそう
linearは、エクスプレッションの中では比較的簡単な部類です。
また、使いこなせば様々な応用方法もあるのでぜひ覚えておきましょう。
この他にもAfter Effectsの使い方を多く紹介しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。