映像や音声をフェードアウト・フェードインさせるのは、YouTubeなどの動画編集ではよく使われる効果です。
この記事では、Premiere Proを使って映像や音声をフェードアウト・フェードインさせる方法について紹介します。
映像をフェードアウト・インする①:キーフレーム
まずは、映像をフェードアウト・フェードインさせる方法としてキーフレームを使ったやり方を紹介します。
黒のカラーマットを配置する
最初に画面を暗転させるための、黒のカラーマットを配置します。
画面上部のメニューからファイル>新規>カラーマットを選択します。
「新規カラーマット」→「カラーピッカー」→「名前」の順番でパネルが開きます。
カラーピッカーで色を黒にする以外は、特に設定する必要はないのでOKをクリックしておきましょう。
プロジェクトパネルにカラーマットが追加されます。
タイムラインにドラッグアンドドロップしましょう。
配置してみると、下にある動画素材より時間が短かったので、カラーマットのクリップの右端を引っ張って動画素材と同じ長さにします。
これで、カラーマットの配置は完了です。
不透明度にキーフレームを設定する
ここから、いよいよフェードアウト・フェードインを適用していきます。
カラーマットのクリップを選択した状態で、エフェクトコントロールパネルの不透明度を開きます。
不透明度の隣の時計マークをクリックして、キーフレームを打ち込みます。
インジケーターを操作して、もう一度キーフレームを打ち込みます。
そして、不透明度を0%に設定します。
これで、フェードインは適用できました。
フェードアウトは動画の最後の部分にキーフレームを2つ打ち込み、一番後ろのキーフレームで不透明度を100%に設定します。
これで、フェードアウトとフェードインが作成されました。
映像をフェードアウト・インする②:ディゾルブ
ここでは、エフェクトを使用する方法について解説します。
エフェクトを使う場合、作業がキーフレームを打ち込むより楽というメリットがあります。
また、エフェクトを使ってフェードアウト・フェードインを表現する場合、ディゾルブというエフェクトを使用します。
今回はディゾルブの種類の一つである、クロスディゾルブを使った方法を解説します。
クロスディゾルブを配置
エフェクトパネルの検索窓に「クロスディゾルブ」と打ち込むと、クロスディゾルブが表示されます。
クロスディゾルブを動画のクリップの左端の部分にドラッグ&ドロップします。
すると、画像のようにクリップの中にクロスディゾルブと表示されます。
クロスディゾルブを使ったフェードインの作り方はこれで完了です。
同じように、動画クリップの右端にクロスディゾルブをドラッグ&ドロップすれば、フェードアウトが作成できます。
クロスディゾルブを調整
クロスディゾルブの、右端の部分をクリックして引っ張ればフェードインの長さを調整できます。
長さを調整すれば、フェードアウト・フェードインの設定は完了です。
ホワイトアウトの場合
ちなみにディゾルブには、他にも種類があります。
例えば、ホワイトアウトを使用すると動画のように白くフェードアウト・フェードインしていきます。
トランジションとしても使用できますので、ぜひいろいろなディゾルブエフェクトを試してみてください。
音声をフェードアウト・インする①:キーフレーム
ここからは、音声をフェードアウト・フェードインさせる方法について紹介します。
まずは、キーフレームを使った作成方法を解説します。
オーディオクリップを選択
タイムラインのオーディオクリップを選択すると、エフェクトコントロールパネルにオーディオを調整できる項目が表示されます。
こちらを使って音声をフェードアウト・フェードインさせていきます。
ボリュームのレベルにキーフレームを設定
エフェクトコントロールパネルのボリュームの中のレベルにキーフレームを打ち、数値を0.0dBにします。
インジケーターを操作して、もう一度キーフレームを打ち込み、数値を元の値に戻します。
これで、音声のフェードインは完了です。
フェードアウトを設定する時は、動画の最後の部分にキーフレームを2つ打ち込み、一番最後のキーフレームで数値を0.0dBにします。
これで、キーフレームを使った音声のフェードアウト・フェードインは完了です。
音声をフェードアウト・イン②:クロスフェード
最後に、エフェクトを使ったフェードアウト・フェードインの設定方法を紹介します。
指数フェードを配置
エフェクトパネルの検索窓で指数フェードと検索します。
すると、オーディオトランジション>クロスフェード>指数フェードが表示されます。
指数フェードをオーディオクリップの両端にドラッグ&ドロップすれば、フェードアウト・フェードインを設定できます。
指数フェード以外のエフェクト
音声のフェードアウト・フェードインを設定するエフェクトは、指数フェード以外に「コンスタントゲイン」、「コンスタントパワー」があります。
それぞれ微妙に音のフェードの仕方が違うので、しっくりくるものを選びましょう。
以下が音のフェードの簡単なイメージです。
- コンスタントゲイン・・・急に音が小さくなるように聞こえる
- コンスタントパワー・・・滑らかにフェードしていく
- 指数フェード・・・自然な感じにフェードする
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Premiere Pro|テンプレートはどれがおすすめ?種類に分けて紹介!
まとめ:それぞれの作成方法をマスターしよう
基本的に動画編集でフェードアウト・フェードインを作成する時は、エフェクトを使うと楽です。
キーフレームの場合、細かい部分まで自分で設定できるのでクオリティにこだわりたい場合は、キーフレームを使って制作するとよいでしょう。
また、当サイトではPremiere ProやAfter EffectsなどのAdobeソフト関連の使い方について書かれた記事を多く投稿しております。
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