【文章のレイアウト】文字組みや綺麗にデザインする方法

会議の資料やパンフレットなど、文章を見やすくするためには文字組みをする必要があります。
今回の記事では、文字組みのポイントやすぐに実践できる文章レイアウトのテクニックについて紹介します。
初心者の方でも分かりやすいように、簡単に解説しておりますので興味のある方はぜひご覧ください。

文字組みをする前に:見やすく、読みやすい文章の書き方

文字組みやレイアウトを意識しても、読みづらい文章だと意味がありません。
まずは、読みやすい文章にするためのコツを3つ簡単に紹介します。

1文の文字数を多くしない

1文が長くなればなるほど、主語や述語、修飾語が増えて文法は複雑になります。
そのため、長い文は何を書いているのか理解しづらくなってしまうのです。
1文の長さは、40文字前後が適切だといわれているのでぜひ意識してみてください。

文章のリズムを意識する

読みやすい文章を書くには、リズムを意識することも重要です。
文章のリズムを良くするには、句読点と接続詞、文末表現、そして先述した1文の長さを工夫しましょう。

句読点とは、文章の中にある「、(読点)」や「。(句点)」の記号のことです。
読みづらい文章は「、(読点)」が上手く置けていないことが多いので注意しましょう。

次に、接続詞です。
「しかし」、「そして」、「さらに」などの接続詞を上手く使えば、文章のつながりが良くなります。
しかし、実際に全ての文に接続詞をつけると歯切れの悪い文章になります。
一度書いた文章を読んで、必要ないと感じた接続詞を削除することも、文章のリズムを良くするために必要です。

最後に、文末表現です。
「~です。」、「~です。」と同じ文末が続く文章は、単調でリズム感が良くありません。
色々な表現を織り交ぜて、文末を変化させましょう。

ひらがな、カタカナ、漢字のバランスを意識する

ひらがなや漢字、カタカナのバランスを整えるのも重要です。
どれか一つのみ多い文章は、読みづらく誤読する可能性を上げてしまいます。
「少しひらがなが多いかな?」などと悩んだときは、音読してスラスラ読めるか試してみるのも良いでしょう。


綺麗な文字組みのポイント

このステップでは、綺麗な文字組みをするためにチェックするべきポイントを紹介します。

字間を調整(カーニング)する

文字列の間隔が適切でないと、読みにくい文章になります。
そのため、文字組をする際は字間の調整(カーニング)をしましょう。

字間は狭すぎても広すぎてもダメで、丁度よい間隔を見極める必要があります。
例を挙げると、フォントサイズの5%前後が丁度いい字間だといわれています。
(フォントサイズが100ptなら5ptということです)

また、カーニングには下記のようなコツがあります。

  • ””や「」などの記号は字間を詰める
  • 文字を逆さまにすれば、文字の意味にとらわれず記号の集合体としてカーニングできる
  • ひらがな、漢字、英語はそれぞれ文字の大きさや複雑さが違うため同じ字間にしない

行間を調整する

行間が狭いと文章が密集して読みづらくなり、広すぎるとまとまりがなく読みづらくなります。
一般的に、フォントサイズの50~70%の行間をとるのが適切だといわれています。
しかし、行数の少なさやフォントの種類によって、適した行間は変わるので常に自分の目でチェックしましょう。

文章を揃える

文字揃えには、「左揃え」、「中央揃え」、「右揃え」、「両端揃え」があります。
読みやすさを考慮するなら、左揃えや中央揃えを使うのが一般的です。

中央揃えや右揃えは、行のスタート位置がバラバラになり読みにくくなるため長い文章には不向きだといえます。


すぐに実践できる文章レイアウトのテクニック

最後に、すぐに実践できる文章レイアウトのテクニックを紹介します。

ジャンプ率を調整する

ジャンプ率とは、タイトル、小見出し、本文などそれぞれの文字サイズの比率のことを指します。
上記の画像のように、ジャンプ率が低いと大人しい印象になり、高いと躍動感のある印象になります。
目立たせたい部分や強調したいメッセージがあるなら、ジャンプ率を高くするとよいでしょう。

余白をとる

字間や行間と似ていますが、余白をとることも重要です。
紙一枚にびっしり文章を詰め込むよりも、余白をとってゆとりを持たせる方が可読性は上がります。
文章と文章の間だけでなく、「文章と図形」や「文章とドキュメントの端」にも余白をとるようにしましょう。

情報をグループ化する

載せてある情報をグループ化すると、全体の構成が分かりやすくなります。
グループ化には、下記のような方法があります。

  • 関連の強い文章と図形を近くにまとめる
  • 同じ色で関連の強い情報をまとめる
  • 文章のみの場合は、余白をとることでグループ化する

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まとめ:繰り返しチェックすることが重要

文字組みやレイアウトは細かい作業なので、ついつい細部ばかりに目が行きがちになります。
文字組みやレイアウトをした後は、全体を俯瞰しておかしい箇所がないかチェックしましょう。
ぜひ今回紹介した内容を参考にして、制作に役立ててください。

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