プライミング効果の意味は？デザインや日常での活用法を解説！

人の無意識に語りかけるプライミング効果をご存知でしょうか。
プライミング効果を使いこなせるようになれば、効果的なデザインを作れるだけでなく普段の生活にも応用することができます。
ぜひ今回紹介する内容を参考にして、仕事や私生活に役立ててみてください。

プライミング効果ってなに？

プライミング効果とは、言葉や図形などの刺激（プライム）を事前に認知すると、その後の行動が無意識的に影響を受けてしまうという心理効果です。

プライミングの種類

直接的プライミング効果

直接的プライミング効果は、事前に与える刺激と後の行動や判断が同一のものを指します。
シマウマのカードを見せた後に、「動物といえば？」と質問して「シマウマ」と答えるなどが挙げられます。

間接的プライミング効果

間接的プライミング効果は、事前に与える刺激と後の行動や判断が異なるものです。
白と黒のカードを見せた後に、「動物といえば？」と質問して「白黒→動物→シマウマ」と誘導するものなどがあげられます。

デザインではどう役に立つ？

プライミング効果の応用例：ポスター広告

例えば、家族が一つのテーブルで仲良くシチューを食べるポスターがあったとします。
ポスターを見た人は、シチューの存在を認知するだけでなく家族が仲良くシチューを食べてる様子を見て、「シチュー、家族、一家団らん、仲良し、暖かい家庭、幸せ」などと連想ゲームのようにイメージを持ち、無意識にシチューが食べたくなる可能性があります。
このように、直接商品を認知させるだけでなく、「久しぶりに夫が出張から戻ってくるから、家族みんなで何か食べたい…そうだ、今日はシチューにしよう！」といった風に間接的なイメージから商品を思い出してもらうことも可能になります。

プライミング効果の応用例：アンケート

アンケートでは、無意識のうちに意識させるためにプライミング効果を使っていることが多くあります。
例えば、スポーツジムの勧誘を例に挙げます。
まだジムに登録してない人に向けて、アンケートを実施する際に「普段の運動量はどれくらい？」といった質問をしておくと、自分の健康や運動不足に関して意識させることが可能です。

日常での応用方法

プライミング効果は、意識するだけで今後の人生を大きく変える可能性を持っています。
ここでは、プライミング効果を日常生活で応用する方法について紹介します。

ポジティブな思考を身につける

プライミング効果は、自分がふだん無意識に出している口癖とも密接に関係しています。
例えば、「だるい」、「やりたくない」、「面倒くさい」などの口癖があるとプライミング効果がネガティブに働き、何か新しいことを始めようにも常にマイナスなイメージが記憶されている状態になります。
しかし、あらかじめポジティブな口癖を身につけておけばプライミング効果がいい方向に作用していく可能性もあります。
口に出すだけでなく、ポジティブな言葉を机の前に貼ったりスマホの壁紙にするなど視覚で捉えられるようにすれば、さらに無意識にすりこまれるでしょう。

関連付けで暗記する

勉強で暗記をする際に、中々覚えられない単語がある場合はプライミング効果を応用することができます。
例えば、「柑橘類」という言葉を暗記したい場合「オレンジ」と紐づけます。
そうすることで試験のときも「オレンジ→柑橘類」と思い出すことができます。
思い出しやすい単語が、覚えにくい単語を引き出してくれるようになります。

子育てに応用する

子供にかける言葉をポジティブな言葉に変えれば、子育てを良い方向へ進めることができます。
ポジティブな思考を身につける方法と同様、ネガティブな言葉を減らしポジティブな言葉を増やすことで、プライミング効果がいい方向に作用していくでしょう。

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まとめ：プライミング効果を意識すれば多くのメリットがある

また、この他にもデザインに役立つ面白い情報を掲載していますので是非ご覧ください。