ロゴのデザインをする前に、考えなければならないのがコンセプトです。
この記事では、ロゴのコンセプトを考えるための手順の例やポイントについて紹介します。
良いロゴのコンセプトを決める手順①ヒアリング、情報収集
ロゴのコンセプトを考える前に、必ず行っておくべきなのがクライアントに対するヒアリングや情報収集です。
相手のやりたいことや考えを理解するほど、ロゴにイメージを落とし込むことができます。
具体的には以下のような情報を集めておくとよいでしょう。
- 社名の由来
- 業種、事業内容
- 会社のビジョンや目標
- 競合と考える企業・ブランド・サービスなど
- ターゲット層
- デザイン、イメージの希望
- 色やモチーフなどの希望
- ロゴを見た人に、どんな印象を持ってもらいたいか
商品のロゴを作成する場合は、商品名や商品を開発した理由、商品の名前の由来なども聞くといいでしょう。
良いロゴのコンセプトを決める手順②ターゲット設定
ロゴのコンセプトを考える上で、ターゲットを設定することも重要です。
ターゲットの年齢や性別、住んでいる場所などによってロゴのコンセプトも変わってきます。
ヒアリングの段階で、ターゲットが決まっているのなら問題はありませんが、決まっていない場合は必ず設定するようにしましょう。
企業のロゴを作成する際は、多くの場合その企業の商品やサービスを購入してくれる顧客がターゲットとなります。
その中から、メインとなるターゲットを選定してライフスタイルや価値観、好みなどを具体的に想像してリストアップしていきます。
良いロゴのコンセプトを決める手順③コンセプト設計
ヒアリングした内容やターゲットの情報をもとに、いよいよコンセプト設計をしていきます。
コンセプト設計で決めること
ここでは、コンセプト設計で決めることの例を紹介します。
まずは、ヒアリングで得た情報やターゲットの特徴から、「解決するべき課題」や「最終的な目標」、「どのような狙いをもって作成するか」などを考えましょう。
これが、ロゴのコンセプトとなります。
コンセプトを考えたら、次にそれらを解決するためのアイデアを考えます。
設計したコンセプトを実現するたにどのようなロゴを作成するべきなのか具体案を出していきましょう。
コンセプトを実現するためのアイデアを考えたら、最後にそれらをデザインに落とし込むためのデザイン案を考えます。
どのような色で、どのようなフォントを使用するのかなどデザインをする際の具体案を出します。
コンセプト設計の実践例
先述した「コンセプト設計で決めること」をもとに、コンセプト設計の実践例を紹介します。
ある飲料水メーカーの新商品のロゴを作成するとしましょう。
基本的な情報は以下の通りです。
商品名:FOCUS
商品カテゴリ:エナジードリンク
ターゲット層:エンジニアやデザイナーなどパソコンを使った座り仕事の多い20代~30代の男性
デザインの希望:若者に好かれそうな先進的かつスタイリッシュなデザイン
色やモチーフなどの希望:黒と白を基調としたデザイン
※商品名やその他情報は全て架空のものです。
情報をもとにコンセプト設計を行っていきます。
ターゲット層やデザインの希望などから、課題やコンセプトを考えていきましょう。
複数人で作業する場合は、ブレインストーミングをしながらアイデアを出し合うのもいいかもしれません。
以下が設計したロゴコンセプトの例です。
コンセプト:デザイナーやエンジニアが作業する時に飲みたいと思わせる
アイデア
①作業に集中できそうなイメージを伝える
②オフィスや机の上に馴染むようなイメージ
③若者が手にしたくなるようなデザイン
デザイン案
①リラックス→集中とスイッチを切り替えることを白→黒のグラデーションで表現
②アルファベットの「O」や「U」を幾何学模様に代えて表現
③先進的なイメージを持たせるために線の細いフォントを使用
そもそもロゴのコンセプトを考える必要性
ここまでロゴのコンセプトを考える手順を紹介しましたが、そもそもなぜロゴにコンセプトが必要なのでしょうか。
一言でいうと、ロゴの持つ効果を最大限に発揮するためだといえます。
このステップでは、ロゴのコンセプトを考える必要性について紹介します。
ロゴが持つ効果
ロゴのコンセプトを考える理由として、ロゴの持つ効果を最大限に発揮するためと前述しましたが、ロゴにはどのような効果があるのでしょうか。
まずはロゴが持つ効果について見ていきましょう。
顧客の記憶に残りやすくなる
例えば、インターネットで買い物をする時に似たような商品やサービスがたくさん出てきて、どれを買うべきか悩んだという経験はありませんか。
そんな時に、便利なのがロゴです。
ロゴは、会社やサービスを知ってもらうための目印となります。
実際に、多くの人が「店の名前を忘れたがロゴマークは覚えている」、「商品のことを知らなかったがロゴに見覚えのある」といった経験しているかと思います。
このように、他社が似たような商品やサービスを販売していても、ロゴを作成していれば他社との差別化を図ることができるのです。
顧客の記憶に残りやすくするために、ロゴの作成は必要不可欠だといえるでしょう。
顧客の信頼度が向上する
例えば、お店でお茶を買うとき、皆さんはどういった判断基準を持っていますか?
味や価格など、人によって判断基準は様々でしょう。
しかし、大抵の方は知らないメーカーのものより、知名度の高いメーカーや慣れ親しんだメーカーのものを選択するかと思います。
人気のメーカーや信頼度の高いブランドには、「この会社が作る商品なら安心だ」、「この会社の商品だからきっと美味しいんだろう」といった品質の保証や企業への信頼度があります。
ロゴはそれらの信頼度を目で見えるようにするためのマークとなります。
顧客が例え商品のことを知らなくても、会社のロゴを知っていれば商品を買うためのきっかけにもなり得るのです。
顧客にファンになってもらえる
顧客は、商品の理念やイメージに共感して、「自分もこうありたい」という自己表現のアイコンとして商品を購入することがあります。
例えば、服や車などはそのロゴがついている商品を購入したり身につけていることで、顧客の自己実現欲や所有欲を満たす効果があります。
商品のイメージや企業の理念を表現するためのアイコンとして、ロゴは使用されます。
これらのロゴが持つ効果を踏まえた上で、ロゴにコンセプトを考える理由について紹介します。
コンセプトを考える理由①デザインをする際の指標とするため
コンセプトは、デザインに限らず何かを作成する際の指標となります。
デザインの工程で使用する色やフォントを決める際に、ただなんとなく良さそうという理由で選ぶよりも設計したコンセプトを踏まえて選んだ方がより良いデザインができます。
例えば、「創業50年で培ってきた信頼を表現する」というコンセプトの場合、挑戦的なイメージを持つフォントよりどっしりと安心感を感じられるようなフォントの方が効果的でしょう。
フォントのイメージについてはこちらをチェック
このように、デザインをするうえでコンセプトを作成することは、より明確な判断基準となるのです。
コンセプトを考える理由②ターゲットに合ったロゴを作るため
商品やサービスは、「誰に向けて作ったものなのか」というターゲット設定をされていることが多いです。
誰に向けて、どんなものを作るのか明確にすることで、より効果的なデザインができます。
そのため、ロゴのコンセプトを考える際にも、ターゲットは大きな要素となります。
もし、コンセプトを考えていなかったり、設計したコンセプトがターゲットに似つかわしくないものだと、ロゴの持つ効果を発揮できない可能性があります。
ターゲットに良い効果を与えるロゴを作成するためにも、どんなものを作るのかコンセプトを設計する段階で明確にしておく必要があります。
良いロゴコンセプトを考えるためのポイント
最後に良いロゴコンセプトを考えるためのポイントを紹介します。
ヒアリングはなるべく丁寧に行う
ロゴを作成することが決まったら、なるべく丁寧にヒアリングすることを心がけましょう。
当然ではありますが、多くの情報があるほどロゴデザインをしやすくなります。
また、クライアントに質問していく中で、「もっと詳しく聞きたい」、「よく分からない部分が出てきた」ということが起きることも多々あります。
このような場合備えて、ヒアリングは対面かオンライン通話が望ましいでしょう。
ターゲットの情報を多く集める
ヒアリングと同様に、ターゲットに関する情報を集めることも重要です。
ゲームや漫画、学校や仕事などターゲットが普段どのようなデザインに触れているのかを知ることで、ロゴデザインの参考になる可能性があります。
また、必要な場合はターゲット層にインタビューやアンケートを実施してより詳細な情報を集めるのもいいでしょう。
客観的視点を持って作成する
ロゴコンセプトの作成を一人で進めていくと、アイデアを考えていくうちに自然と独りよがりな案を出してしまうこともあります。
そうなってしまわないように、ロゴコンセプトを作成する際はグループで作業するか誰かにフィードバックを頼むとよいでしょう。
どうしても一人で作成しなければならないときは、コンセプトを設計した後に一度時間を置いて、再度設計したコンセプトを確認してみましょう。
そうすることで、自分の考えたらコンセプトを客観的に見ることができます。
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まとめ:ロゴのコンセプトはデザインに繋げるためにも必要
ロゴのコンセプトの作成の仕方について紹介しました。
ロゴのコンセプトはより良いデザインをするためにも重要です。
ぜひ紹介した内容をロゴのコンセプト設計に役立ててください。
また、この他にもデザインに役立つ記事を多く紹介しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。