Photoshopで保存する場合、非常に多くのファイル形式を選択することが可能です。
企業に何かPhotoshopでデザインを依頼された場合、納品形式まで指示されることがほとんどなので、正しいファイル形式で保存する方法を覚えておく必要があります。
この記事では、Adobe Photoshopでデータを保存する手順や、それぞれのファイル形式の特徴などを紹介します。
Photoshopで保存する手順
まずは、Photoshopで保存する手順について解説します。
新規で名前を付けて保存する「通常の手順」と上書き保存をする方法について紹介します。
通常の手順
まずは、新しく名前を付けてファイルを保存する手順を解説します。
画面上部のメニューから、ファイル>別名で保存をクリックします。
すると、ファイルを保存する場所や、ファイル名、ファイルの形式を変更できます。
保存する場所や名前、ファイル形式を設定したら、保存のボタンをクリックしましょう。
画質などを変換できるパネルが開きます。
特に問題ない場合は、最高画質に設定しておきましょう。
これで新規で保存する方法は完了です。
上書き保存をするには?
上書き保存は、ショートカットキーのCtrl+s(Macの場合Command+s)で実行できます。
もしくは画面上部のメニューからファイル>保存をクリックすることで実行できます。
次のステップから、Photoshopで保存できるファイル形式を5つ紹介します。
Photoshopの保存形式①PSD形式
PSD形式はPhotoshopデータの略で、デフォルトだとこの形式で保存されます。
まずは、PSD形式について紹介します。
PSD形式の特徴
PSD形式はPhotoshopのデフォルトの保存形式です。
他のファイル形式で保存すると、レイヤーやマスクなどを全て統合された状態になりますが、PSD形式だとそれらの情報を保持したままにすることができます。
つまり、後からもう一度編集したいときはPSD形式で保存することをおすすめします。
また、IllustratorやIndesignなど他のAdobeソフトでデータを開くことも可能です。
しかし、サイズが2GB以上のファイルは保存できないので注意してください。
どんなときにPSD形式で保存するべき?
PSD形式で保存するべきなのは、具体的には以下のようなときです。
- 作業途中で中断したいとき
- レイヤーやマスクなどの情報を保持したままでいたいとき
- 他のAdobeソフトで開きたいとき
Photoshopの保存形式②JPEG形式
JPEG形式はJoint Photographic Experts Groupの略で、写真などはこの形式で保存されることが多いです。
ここでは、JPEG形式について紹介します。
JPEG形式の特徴
JPEG形式は、ファイル形式の中でもメジャーな保存方法です。
圧縮率が高く、写真を保存した時の容量が小さいのが特徴的です。
また、カメラやスマホで撮影した画像データはこのファイル形式で保存されます。
色数もフルカラーで1670万色まで扱うことが可能なので、高画質な画像を保存できます。
ちなみに、編集で透明にした部分は透過されることなく白色で表示されます。
注意点としては、JPEG形式で保存されたデータは「不可逆圧縮」されたデータであるため、何度も編集と保存を繰り返すほどデータが劣化し低画質となることが挙げられます。
また、多くの色数を必要としないロゴやイラストには不向きであるため、他の形式で保存することをおすすめします。
どんなときにJPEG形式で保存するべき?
JPEG形式で保存するべきなのは、具体的には以下のようなときです。
- 写真を保存するとき
- 高画質な写真を保存したいとき
- 完成したデータを入稿するとき
Photoshopの保存形式③PNG形式
PNG形式はPortable Network Graphicsの略で、こちらもJPEG形式と同様に写真などを保存する際に、使用されることが多いです。
ここでは、PNG形式について紹介します。
PNG形式の特徴
PNG形式で保存するデータは、編集で透明な部分作成した場合に便利です。
写真を透過させたまま保存することができます。
また、PNG形式はJPEG形式と違って、編集と保存を繰り返したり圧縮してもデータが劣化しません。
ただ、JPEG形式と比べるとデータの容量は大きくなるので注意が必要です。
容量が大きすぎる場合は別の保存方法を選択しましょう。
どんなときにPNG形式で保存するべき?
PNG形式で保存するべきなのは、具体的には以下のようなときです。
- 透明な部分のある写真を保存したいとき
- ロゴやイラストを保存するとき
Photoshopの保存形式④PDF形式
PDF形式はPortable Document Formatの略で、ポスターなどの印刷物を保存する際に使用されることが多いです。
ここでは、PDF形式について紹介します。
PDF形式の特徴
PDF形式は、複数の画像をまとめたファイルにして保存をすることができます。
Photoshopで再編集が可能、画質を調整可能、レイヤー機能の保持したまま保存可能、背景の透明化の維持したまま保存可能、Windows・Mac・スマホ・Photoshopの入っていない端末で閲覧可能など多くのメリットがあります。
どんなときにPDF形式で保存するべき?
PDF形式で保存するべきなのは、具体的には以下のようなときです。
- ポスターやフライヤーなど印刷する物を作成するとき
- Photoshopで再編集したいとき
- 複数の画像をまとめたいとき
Photoshopの保存形式⑤GIF形式
GIF形式はGraphics Interchange Formatの略で、アニメーションなどを保存する時にも使用されます。
ここでは、GIF形式について紹介します。
GIF形式の特徴
GIF形式は、PNG形式で保存したデータと同様に編集と保存を繰り返しても劣化しません。
GIF形式の色数は、最大で256色、その次に128色、64色、32色、16色、8色、4色、2色と8種類から選ぶことができます。
色数が少ないですが、容量が軽く背景を透明にして保存できたり、アニメーション動画を保存できるというメリットがあります。
どんなときにGIF形式で保存するべき?
GIF形式で保存するべきなのは、具体的には以下のようなときです。
- アニメーションを保存したいとき
- ロゴやイラストを保存したいとき
Web用に保存(従来)とは?
最後に「Web用に保存(従来)」について紹介します。
「Web用に保存(従来)」は、その名の通りWeb用の画像を保存するときに便利な機能です。
前に紹介したファイル形式以外のWBMPやPNG-8など、Webに適したファイル形式を選べるだけでなく、写真の中に記録されているカメラの型番、撮影日、カメラの各種設定といったメタデータを削除するなどのオプションがあります。
その他にも色数を調整して、ファイルサイズを小さくできるなどのメリットもあります。
「Web用に保存(従来)」を利用するには、画面上部のメニューからファイル>書き出し>Web用に保存(従来)をクリックします。
もしくは、ショートカットキーのAlt+Shift+Ctrl+s(Macの場合option+Shift+command+s)を押します。
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まとめ:保存形式の特徴を覚えておこう
画像を保存する際は、それぞれのファイル形式の特徴を理解しておくと便利です。
ぜひ今回解説した内容を参考にして、制作に役立ててください。
また当サイトでは、IllustratorやAfter EffectsなどAdobeソフト関連の使い方やデザインに関する記事を多く投稿しております。
Adobeソフトのチュートリアルや、デザインに関する情報に興味のある方はぜひ一度チェックしてみてください。