Photoshopのぼかしツール初心者向け|画像の一部や背景をぼかす方法

ぼかし

Photoshopでは画像の一部分をぼかしたり、全体や選択範囲の境界線、画像の背景のみをぼかす方法があります。
ツールもいくつか種類があるので、それぞれの使い方や特徴を覚えておく必要があります。
この記事では、Photoshopで画像にぼかしを加える基本的な方法と応用のテクニックを紹介します。
初心者の方に向けて簡単に紹介しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

特定の部分をぼかす方法2選

まずは、画像の一部をぼかしを加える方法を2種類解説します。

ぼかしツールを使う

ぼかしツールを使用してぼかす方法について紹介します。


ツールバーからぼかしツールを選択します。
後は、ぼかしたい場所をドラッグしてなぞれば勝手にぼやけます。


画面上部のブラシサイズや強さを調整しながら利用しましょう。
ぼかしツールは、他の画像をぼかすツールと比較するとぼかしの強さは弱めです。
用途としては、切り抜きした写真の境界線をぼかすなど、合成するときに使われることが多いです。

選択範囲を作成してぼかす

選択範囲を作成してぼかす方法について紹介します。


ツールバーからクイック選択ツールを選択して、選択範囲を作成します。
今回は顔の部分に作成しました。


画面上部のメニューからフィルター>ぼかし>ぼかし(ガウス)をクリックして使います。


ぼかし(ガウス)のパネルが開きます。
プレビュー画面を確認しながら、数値を調整してぼかしを作成していきましょう。


全体をぼかす方法

ここでは、画像の全体をぼかす方法について紹介します。


画面上部のメニューからフィルター>ぼかし>ぼかし(ガウス)をクリックします。


ぼかし(ガウス)のパネルが開きます。
プレビュー画面を見て、数値を調整してぼかしを作成していきます。


一眼レフカメラのように背景のみをぼかす

ここでは、一眼レフカメラのように背景のみをぼかす方法について紹介します。

選択範囲を作成して反転

まずは、選択範囲を作成して人を囲みます。


次に、画面を右クリックして「選択範囲を反転」を選択します。
これで、選択範囲が反転して背景が選択された状態になります。

また、選択範囲を作成する際にクイック選択ツールを使ってもよいですが、「選択とマスク」を使って丁寧に選択範囲を作成した方がクオリティが高くなります。
選択とマスクの使い方については、下記の記事で紹介してますので、興味のある方はぜひご覧ください。

Photoshop|選択とマスクの使い方や切り抜き方法をじっくり解説します!

次のステップから、ぼかしを加えていきます。

ぼかし(レンズ)を適用

画面上部のメニューからフィルター>ぼかし>ぼかし(レンズ)を選択します。


ぼかしを調整するパネルが表示されます。
ぼかし(レンズ)では、かなり細かい設定をすることができますが、今回は簡単に説明します。


ぼかしの強さを変えたい時は、虹彩絞りの半径を調整します。
また、形状の部分を変更すれば、ぼかし具合を変更できます。


OKボタンを押したら、背景のみをぼかす作業は完了です。


ぼかしのグラデーションを作成する方法

ここでは、ぼかしのグラデーションを作成する方法について紹介します。

画像を複製

まずは、画像のレイヤーをコピー&ペーストして複製します。
上のレイヤーにぼかしを加えていきます。

複製レイヤーにぼかし(ガウス)を適用

先ほど複製したレイヤーを選択して、画面上部のメニューからフィルター>ぼかし>ぼかし(ガウス)をクリックします。


これで、ぼかしがかかりました。
次にぼかしをグラデーションにしていきます。

レイヤーマスクを追加してグラデーションをかける

複製レイヤーにレイヤーマスクを追加します。
レイヤーパネルの下部分にある「レイヤーマスクを追加」のボタンをクリックすれば、追加することができます。


次にツールバーからグラデーションツールを選択して、レイヤーマスクに白黒のグラデーションを追加します。
すると、ぼかしのグラデーションを作成できます。


後のステップで紹介しますが、画像をぼかすときに、ガウスではなく他のフィルターを選択すれば違ったぼかしを表現できます。
例えば、上の画像はぼかし(移動)を使って作成したものです。

また、今回はぼかしのグラデーションを作成するために使用しましたが、レイヤーマスクを利用すれば段々透明になるグラデーションを作成することもできます。
下記の記事で詳しい操作の方法を紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。

Photoshop(フォトショップ)|徐々に透明になるグラデーションをマスクで作成

応用編:色々なぼかし表現

最後にフィルターのぼかしとぼかしギャラリー機能を使った色々なぼかしの表現を紹介します。
上のステップではガウスをずっと利用していましたが、それ以外にもぼかす方法はあります。

フィルターのぼかしには11種類あり、ぼかしギャラリーには5種類のオプションがあります。
色々なぼかしの表現が可能なので、覚えておくことをおすすめします。
各項目は以下の通りです。

フィルターのぼかし

  • ぼかし
  • ぼかし(ガウス)
  • ぼかし(シェイプ)
  • ぼかし(ボックス)
  • ぼかし(レンズ)
  • ぼかし(移動)
  • ぼかし(強)
  • ぼかし(詳細)
  • ぼかし(表面)
  • ぼかし(放射状)
  • 平均

ぼかしギャラリー

  • フィールドぼかし
  • 虹彩ぼかし
  • チルトシフト
  • パスぼかし
  • スピンぼかし

フィルターのぼかし

まずは、フィルターのぼかしの種類を紹介します。

・ぼかし

「ぼかし」は適用してもほとんど効果がありません。
このフィルターは、画像のデータを軽くしたりノイズを除去するときに使われることが多いです。


・ぼかし(ガウス)

ぼかしフィルターの中でもよく使われます。
全体を均一にぼかし、強弱を調整することも可能です。


・ぼかし(シェイプ)

シェイプはPhotoshopに登録されてあるカスタムシェイプを使ってぼかすフィルターです。

画像のように、様々なシェイプを使ってぼかすことができます。


・ぼかし(ボックス)

ボックスは、ガウスと同じようなぼかしフィルターです。
ガウスはピクセルを均一にして画像をぼかし、ボックスはカラーを均一にして画像をぼかします。


・ぼかし(レンズ)

レンズは、カメラで撮影したようなぼかしを表現できます。
また、かなり細かい設定が可能なので高いクオリティで制作できます。


・ぼかし(移動)

移動では、その名の通り移動しているオブジェクトを撮影したようなぼけを表現できます。
画像に勢いをつけるために、用いられることが多いです。


・ぼかし(強)

ぼかし(強)は、最初に紹介した「ぼかし」を強くしたものです。
用途は「ぼかし」とほぼ変わりません。


・ぼかし(詳細)

詳細は、ぼかしの半径やしきい値、画質などを細かく設定できます。
オブジェクトの表面だけをぼかしたり、写真をイラストっぽく編集できます。


・ぼかし(表面)

表面 は、オブジェクトの輪郭をぼかさずに表面だけをぼかすことができます。
滑らかな画像を作成できます。


・ぼかし(放射状)

放射状にぼかすことができます。
回転とズームの2種類から選ぶことができます。


・平均

平均は、ぼかすのではなく画像の色の平均値を出すことができます。
選択範囲などを作成しなければ、画像のように処理されます。


ぼかしギャラリー

ここでは、ぼかしギャラリーの使い方を紹介します。

・フィールドぼかし

フィールドぼかしはぼかしを部分的に調整できます。

画像のように、ピンを打ち込んでぼかしを調整していきます。


・虹彩ぼかし

虹彩ぼかしはレンズぼかしと似ており、レンズ的なぼかしを表現できます。

設定方法はレンズぼかしよりも簡単で、画像のように位置や形を調整してぼかしを加えます。


・チルトシフト

チルトシフトは写真の上下、または左右のみをぼかすことができます。
チルトシフトレンズで撮影したような加工の感じになります。


・パスぼかし

パスぼかしはパスを使ってぼかしの流れを決められます。

画像のようにパスの流れを設定します。


・スピンぼかし

スピンぼかしは、回転しているオブジェクトを撮影したようなぼかしを表現できます。

画像のようにぼかしを加える箇所を設定します。

以上が、ぼかしギャラリーです。


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ぼかしには色々な方法がある

今回紹介したように、色々な方法で画像をぼかすことができるので便利です。
ぜひ多くの方法を覚えて制作に役立ててください。

また、下記の記事では切り抜いた写真をぼかしてなじませる補正の方法について紹介しておりますので、ぜひ今回の記事と併せて制作に役立ててください。

Photoshopで切り抜きした画像の境界線をぼかしていく方法2撰

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