Photoshop(フォトショップ)で写真から物や人を消す方法6選

カメラで写真を撮った際に写り込んだ余計な人物を消しゴムのように写真から消したいと思ったことはありませんか。
Photoshopでは写真の中の人や物を削除して自然になじませることができます。
今回の記事では、Adobe Photoshopで写真から人や物などのオブジェクトを消す方法を6個紹介し、その使いやすさを独断で難易度分けして紹介します。
初心者の方でも、分かりやすいようにポイントをまとめて解説しておりますので、写真編集や加工に興味のある方はぜひチェックしてみてください。

難易度低:自動で消してくれる「コンテンツに応じる」

まずは、一番簡単かつ正確に写真から不要な人や物を消せる「コンテンツに応じる」の使い方を紹介します。
※使用する写真はフリー素材のサイトなどから自由にダウンロードしてください。

「コンテンツに応じる」を使う手順

長方形選択ツールや楕円形選択ツールクイック選択ツールなどで写真から消したい人や物を囲みます。


画面上部のメニューから編集>塗りつぶしをクリックします。


塗りつぶしのパネルが表示されます。
内容の部分が「コンテンツに応じる」になっているか確認してOKをクリックします。


写真から人を消すことができました。

「コンテンツに応じた塗りつぶし」でさらに丁寧に塗りつぶす

先述した内容を見た時に「消せてはいるけど仕上がりが雑」と感じた方もいるのではないでしょうか。
そんな人は「コンテンツに応じた塗りつぶし」を使用しましょう。

先ほどと同じく、写真から消したい人や物を囲んだ状態で、画面上部のメニューから編集>コンテンツに応じた塗りつぶしをクリックします。


「コンテンツに応じた塗りつぶし」のパネルが開きます。
左側の画面の黄緑色の部分は、Photoshopが人や物を消した後にどのような仕上がりにするのか参考にする(サンプリングする)部分です。


左端のツールバーのサンプリングブラシツールやなげなわツールを使ってサンプリングしたい部分を調整します。
右画面のプレビューを見ながら調整していきましょう。


先ほどより、丁寧に写真から人を消すことができました。

「コンテンツに応じる」で消しやすい写真

「コンテンツに応じる」はPhotoshopが自動で写真から人や物を消してくれるため、編集が簡単で楽に使えるというメリットがある反面、仕上がりが不安定というデメリットもあります。
また、「コンテンツに応じた塗りつぶし」は年々精度が向上されているので、利用の仕方を覚えておく必要があります。
「コンテンツに応じる」で消しやすい写真には以下のようなものがあります。

  • 背景が複雑じゃない写真
  • 消したい人や物が大きい写真
  • シンプルなイラスト

難易度低:仕上がりが比較的キレイな「パッチツール」

パッチツールは写真から人や物を消した後の仕上がりをどうするか簡単に選べるので、比較的キレイに消すことができます。
ここでは、パッチツールの使い方を紹介します。

「パッチツール」を使う手順

ツールバーからパッチツールを選択します。


画面上部の設定のパッチを「コンテンツに応じる」、構造を「7」に設定しましょう。
設定が完了したら、写真から人や物を消していきます。


写真から消したい人や物を囲んで選択範囲を作成してください。


作成した選択範囲をクリックしたまま、「こういう仕上がりにしたい」という部分へドラッグします。
今回は左側へ水平にドラッグしました。


仕上がりの参考にしたい部分で離すと、写真から人や物を取り除くことができます。

「パッチツール」で消しやすい写真

パッチツールは仕上がりの参考にしたい部分を自分で選ぶことができるので、多少複雑な写真でも比較的キレイな仕上がりになるでしょう。
パッチツールで人や物を消しやすい写真は以下のようなものが挙げられます。

  • 元の背景が海や草原、空など自然で単調なもの
  • 消したい人や物が囲みやすい写真

難易度中:操作が単純で簡単な「スポット修復ブラシツール」

スポット修復ブラシツールは人や物をなぞるだけで消すことができるので、とても簡単に消すことができます。
以下で使い方を紹介します。

「スポット修復ブラシツール」を使う手順

ツールバーからスポット修復ブラシツールを選択します。


写真から消したい人や物をなぞります。


写真から消すことができましたが、仕上がりが雑です。
繰り返しなぞっていくとキレイに消すことができます。

「スポット修復ブラシツール」で消しやすい写真

スポット修復ブラシツールは使い方が簡単ですが、仕上がりが若干雑になることがあります。
背景が複雑だったり何度やってもうまくいかない場合は別のツールを試すとよいでしょう。
スポット修復ブラシツールで消しやすい写真には以下のようなものがあります。

  • 背景が複雑じゃない写真
  • 消したい人や物が小さい写真

難易度中:単純な背景なら綺麗に消せる「修復ブラシツール」

修復ブラシツールは、スポット修復ブラシツールとは違って、人や物を消した後の仕上がりとして参考にしたい部分を自分でコピーして使用します。
使い方を以下で説明していきます。

「修復ブラシツール」を使う手順

ツールバーから修復ブラシツールを選択します。


Altキー(Macの場合はoptionキー)を押した状態だと、マウスポインターが画像のようになります。
この状態で、写真の中から仕上がりの参考にしたい部分をクリックします。


すると、仕上がりの参考にしたい部分をコピーできます。
人や物の上にカーソルを合わせてクリックしてください。
上からスタンプを押したように、人や物を消すことができます。

「修復ブラシツール」で消しやすい写真

修復ブラシツールは、Altキー(optionキー)を押したままクリックした範囲をコピーします。
その後、普通にクリックするとコピーした範囲を周囲となじませつつスタンプのように貼り付けるという仕組みです。
背景が複雑だったり、色のコントラストが激しい写真は上手く消去されない場合が多いです。
修復ブラシツールで消しやすい写真には以下のようなものがあります。

  • 消したい人や物のサイズが小さい写真
  • 仕上がりの参考にできる部分が多い写真

難易度高:複雑な背景でも綺麗に消せる「コピースタンプツール」

コピースタンプツールは修復ブラシツールとほぼ同じ使い方です。
参考にしたい部分をコピーして、写真に重ねることで人や物を消す仕組みとなっております。
違う点は、修復ブラシツールはコピーした部分を貼り付ける時に自動で周りとなじむように補正されますが、コピースタンプツールの場合は、コピーした部分をそのまま貼り付けます。
それでは使い方をみていきましょう。

「コピースタンプツール」を使う手順

ツールバーからコピースタンプツールを選択します。
Altキー(Macの場合はoptionキー)を押した状態だと、修復ブラシツールの時と同様にマウスポインターが変化するので、仕上がりの参考にしたい部分をクリックします。


仕上がりの参考にしたい一部をレイヤーからコピーできます。
人や物の上にカーソルを合わせてクリックしてください。
上からスタンプを押したように、人や物を消すことができます。

「コピースタンプツール」で消しやすい写真

コピースタンプツールは、名前の通り指定した範囲をコピーしてスタンプのように扱うツールです。
他に紹介したツールと違って、周囲となじむように補正をかけることはありません。
しかし、なじむように補正をかけるとぼやけたり、仕上がりが汚くなる場合もあります。
目立つ部分や、写真のクオリティを下げずにレタッチしたい場合にはかなり便利なツールなので、ぜひ使い方を覚えておきましょう。
コピースタンプツールで人や物を消しやすい写真は以下のようなものが挙げられます。

  • 背景が複雑な写真におすすめ
  • なるべく消した部分の仕上がりをよくしたい写真

難易度高:遠近感のある写真なら「Vanishing Point」

上記の画像は、スポット修復ブラシツールで窓を消したものです。
空間が歪んでいますね。


最後に紹介するVanishing Pointではこのような仕上がりになります。
見出しに書いてある通り、遠近感のある写真から人や物を消すのに向いています。
Vanishing Pointを使った作業の方法は以下の通りです。

「Vanishing Point」を使う手順

画面上部のメニューからフィルター>Vanishing Pointを選択します。


Vanishing Pointのパネルが開きます。


まずは、左側のツールバーから面作成ツールを選択して遠近感を計測します。
画面の好きな部分を4つクリックすると、画像のように面が作成されます。
これで、遠近感のある写真から人や物を消す準備が整いました。


スタンプツールに持ち替え、Altキー(Macの場合はoptionキー)で参考にしたい部分をコピーしながら窓を消していきましょう。

「Vanishing Point」で消しやすい写真

Vanishing Pointは人や物を消す以外にも多くの使い方があるので使い方を覚えておくと便利です。
Vanishing Pointを使って人や物を消しやすい写真は以下のようなものが挙げられます。

  • 遠近感のある写真
  • なるべく消した部分の仕上がりをよくしたい写真

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まとめ:複数のツールを使いこなそう

Adobeのアプリを使えば色々な加工をすることが可能です。
それぞれ、適した使い道があるので複数のツールを覚えておくとよいでしょう。
また、この他にも当Webサイトでは、2020年からIllustratorやAfter EffectsなどAdobeソフトのテクニックをチュートリアル的な形式で、無料で公開しております。
Adobeソフトや写真加工、動画編集の知識や情報に興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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