Illustratorで作業しているときに、画像や文字が選択できなくなったりバウンディングボックスの表示がおかしくなったことはありませんか。
オブジェクトを選択できなくなったり、表示がおかしくなる場合、原因がほぼパターン化されているのですぐに解決することができます・
今回の記事では、Illustrator(イラストレーター)でオブジェクトを選択できなくなったり表示がおかしくなったときの原因と対処法について解説します。
初心者に向けて分かりやすく説明しておりますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
原因1:レイヤー・サブレイヤーにロックがかかっている
最初に考えられる原因として、レイヤーやサブレイヤーにロックがかかっていることが挙げられます。
画像のように、レイヤーの横に鍵のマークがついているとレイヤーがロックされており、選択したり移動させることができません。
ロックを解除するのは簡単で、鍵のマークをクリックすれば解除できます。
ちなみに、Altキー(Macの場合はoptionキー)を押しながら鍵マークをクリックすると全てのレイヤーのロックを解除できます。
注意点
もし、あなたが製作会社やデザイナーからもらったデータを捜査している場合は、レイヤーのロックを解除する前に必ず作成者に解除してもいいか確認しましょう。
レイヤーにロックをかけるのは、何かしら理由があってデータを変更してほしくないという場合がほとんどです。
解除する前に、なぜレイヤーにロックをかけているのか、データをいじっても大丈夫か必ず確認するようにしましょう。
解決策
- レイヤーの鍵マークをクリックして解除する
- Altキー(optionキー)を押しながら鍵マークをクリックすれば全てのロックを解除できる
原因2:オブジェクトにロックがかかっている
画像のように、Illustratorではレイヤーの中のオブジェクトにもロックをかけることができます。
レイヤーの時と同様に、鍵マークをクリックすれば解除できます。
また、画面上部のメニューからオブジェクト>すべてをロック解除を選択すれば、一度に全てのオブジェクトのロックを解除できます。
解決策
- オブジェクトの鍵マークをクリックして解除する
- オブジェクト>すべてをロック解除を選択して全てのオブジェクトのロックを解除
原因3:グループ化している
画像のように、オブジェクトがグループ化されているとオブジェクト単体を選択することができなくなります。
解決方法は、グループを解除するのと、レイヤーパネルから直接選択するという2つがあります。
グループを解除する
グループ化されたレイヤーを選択した状態で、画面上部のメニューからオブジェクト>グループ解除を選択します。
これで、グループ化が解除されオブジェクトを単体で選択できるようになります。
ちなみに下記のショートカットキーでもグループ化を解除することができます。
Ctrl+Shift+g(Command+Shift+g)
レイヤーパネルから直接選択する
グループを解除したくない場合は、レイヤーパネルから動かしたいオブジェクトを直接選択するという方法があります。
レイヤーパネルの動かしたいオブジェクトの○の横をクリックします。
するとオブジェクトが単体で選択されます。
これでグループを解除せずに、オブジェクトを単体で動かせるようになります。
解決策
- グループを解除する
- Ctrl+Shift+g(Macの場合Command+Shift+g)
- レイヤーパネルから直接選択する
原因4:シンボル化している
オブジェクトが単体で選択できない場合、グループ化したオブジェクトをシンボル化している可能性があります。
シンボルを解除する方法
シンボル化しているオブジェクトを右クリックします。
「シンボルへのリンクを解除」を選択すれば、シンボルを解除できます。
しかし、シンボルが解除されただけでグループ化が解除されたわけではないので、原因3の解決方法を参考に作業してください。
そもそもシンボルとは?
シンボルとは、登録することでで繰り返し使用できるオブジェクトのことです。
画像のように、アートボード内へドラッグ&ドロップすることでスタンプのように量産することができます。
解決策
- 「シンボルへのリンクを解除」を選択する
原因5:クリッピングマスクがかかっている
オブジェクト同士でクリッピングマスクを作成している場合は、グループ化しているときと同様にオブジェクト単体を移動できなくなることがあります。
解決するにはクリッピングマスクを解除しましょう。
クリッピングマスクが作成されているレイヤーを選択した状態で、画面上部のメニューからオブジェクト>クリッピングマスク>解除を選択すれば、解除できます。
また、下記のショートカットキーで解除することも可能です。
Ctrl+Alt+7(Macの場合Command+option+7)
クリッピングマスクの基本的な使い方や応用のテクニックについては下記の記事で詳しく紹介しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。
解決策
- オブジェクト>クリッピングマスク>解除を選択する
- Ctrl+Alt+7(Command+option+7)
選択できるが表示がおかしい場合
ここでは、オブジェクトを選択できるが表示されるバウンディングボックスが通常と違う場合の原因について紹介します。
文字がアウトライン化されている
文字がアウトライン化されている場合、画像のように文字の境界線が変化します。
アウトラインを解除する方法は、今のところないので注意してください。
また、文字にアウトラインをかける方法や、注意点、目的などは下記の記事で詳しく紹介しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。
境界線を隠すように設定されている
画像のようにバウンディングボックスが表示されない場合、境界線を隠すように設定されている可能性があります。
解決するには、画面上部のメニューから表示>バウンディングボックスを表示をクリックします。
もしくは、下記のショートカットキーを使うことでバウンディングボックスを表示できます
Ctrl+Shift+b(Macの場合Command+Shift+b)
解決策
- 表示>バウンディングボックスを表示をクリック
- Ctrl+Shift+b(Command+Shift+b)
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まとめ:どうしても解決できない場合は再起動しよう
今回紹介した内容で解決できない場合は、パソコンのメモリ不足によるエラーも考えられます。
どうしても解決できない場合は、一度再起動してみることをおすすめします。
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