After Effectsのエクスプレッション:loopOut編

After Effectsのエクスプレッションの一つであるloopOutは、同じ動きを繰り返しさせたいときに便利です。
ここでは、loopOutを使ってできることや使い方について紹介します。

loopOutで何ができる?

loopOutは簡単に言うと、オブジェクトに同じ動きを繰り返させることができるエクスプレッションです。
loopOutには以下の4種類があります。

  • cycle
  • pingpong
  • continue
  • offset

それではそれぞれ詳しく見ていきましょう。

cycle

cycleは、最後のキーフレームまでいくと最初のキーフレーム戻って同じ動きを繰り返します。
GIF画像の動きといえば分かりやすいかもしれません。
また、loopOutのデフォルトの動きでもあります。
特に何も指定せずにloopOutを使用するとcycleが適用されます。

pingpong

pingpongはオブジェクトが卓球のように跳ね返る動きをします。
キーフレームの間を往復する動きです。

continue

continueは、直前のキーフレームの速度を保ったまま同じ動きをします。
最後に打ったキーフレームの位置を通過しても等速で動き続けます。


上記の動画は、画像のように後半に行くに連れてキーフレームの速度が上がるように設定しているため、キーフレームを通過した後は猛スピードで過ぎ去っていきます。

offset

offsetは、オブジェクトが最後のキーフレームまで行った後も最初のキーフレームの位置に戻らずに通過していくエクスプレッションです。
continueがキーフレームを通過した直前の速度で動き続けるのに対して、offsetはキーフレームに設定した速度で動きを繰り返していきます。


loopOutの使い方

ここでは、loopOutの使い方を紹介します。

オブジェクトを作成

まずは、loopOutを適用させるオブジェクトを作成します。

画像のようにコンポジションの中にオブジェクトを作成しましょう。
画像は赤い丸ですが、オブジェクトは好きなものを作成してください。

キーフレームを打つ

ループさせるためのキーフレームを打ち込みます。

レイヤーパネルから先ほど作成したオブジェクトのトランスフォーム>位置の隣りの時計マークをクリックします。


タイムラインのインジケーターを好きな場所に移動させて、「◆」をクリックします。
さらに、位置の数字を適当に変更してください。
これで、キーフレームの打ち込みは完了です。

loopOutを適用させる

最後にloopOutを適用させます。

位置を選択状態にしたまま、画面上部のメニューからアニメーション>エクスプレッションを追加を選択します。


エクスプレッションが追加されます。


「transform.position」を削除して、loopOut(type=”cycle”)と入力してください。
(cycleの部分はpingpongやcontinueなどにしても大丈夫です)
これで、loopOutの適用が完了しました。

おまけ:numKeyframesを使ってみよう

最後に、numKeyframesを紹介します。
numKeyframesは、キーフレームが3つ以上存在する時にループする部分を指定することができます。

例えば、上記のオブジェクトにはキーフレームが5つあります。


最初から最後までのキーフレームをループさせたい場合は、loopOutの中に「numKeyframes=0」を追加しましょう。


上記のようにループされます。


キーフレームの最後と最後から2番目の部分をループさせたい場合は、loopOutの中に「numKeyframes=1」と追加しましょう。
上記のようにループされます。
このように、キーフレームの最後と最後から3番目の部分をループさせたい場合は、loopOutの中に「numKeyframes=2」と書いていけば、最後と最後から3番目の部分がループされます。


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After Effects(アフターエフェクト)おすすめのテンプレートを種類に分けて紹介!

まとめ:loopOutは色々な使い方ができる

loopOutは大きく分けて4種類の設定が可能です。
ぜひ4種類のloopOutを使い分けてみてください。
また、この他にもAfter Effectsの使い方について紹介しておりますので、興味のある方はぜひご覧ください。

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